「日経 xTECH(クロステック)」2018年11月27日付の記事より

 自然電力、Goolight、長野県小布施町の3者は2018年11月27日、地域新電力「ながの電力」を設立したと発表した。

 自然電力は、日本全国で自然エネルギー発電所を展開する。Goolightは、小布施町を含む長野県北信地域に展開する地元のケーブルテレビ事業者である。3者は電力事業会社、地元メディア、自治体が連携することで、長野県小布施町をベースに、電力を核にして「人と自然エネルギーが心地よくつながるまち」づくりを展開し、新たな地方創生のモデルケースを目指す方針。

自然電力、Goolight、小布施町の3者で地域新電力会社設立
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 まず、ながの電力はエネルギーの地産を行う。販売する電気の一部を長野県内で作られたものにすることにこだわる。長野県の公募事業「平成29年度自然エネルギー地域発電推進事業」として、2017年12月14日に着工、2018年11月27日に竣工した長野自然電力合同会社の「小布施松川小水力発電所」(発電電力は190kW)で発電した電気を販売する。同発電所で発電された電気は、小売電気事業者である自然電力の取次事業者として、ながの電力が需要家に販売し、自然電力が供給する。

 また、観光の町である小布施町の景観を損なわないことを前提に、町内の工場や公共施設などの屋根上を利用した太陽光発電からの電力供給を提案する。

 エネルギーの地消として、ながの電力は長野県内を中心に電力サービスを展開していく。地域で生まれた電気を同じ地域で消費することで、地域内での経済循環を促す。

 加えて、地域貢献および地域課題解決のための生活支援サービスの提供を展開する。地域の人材を積極的に採用し、電力や放送・通信事業など基幹インフラ網を活用した地域貢献を積極的に推進する。

 ながの電力は今後、自治体や企業、個人向けに供給する電気のうち、地域でつくった自然エネルギー由来の電力の割合を増やしていく。また、電力販売だけでなく地域のネットワークを活用した生活インフラサービスの提供を展開していく。

 会見で自然電力代表取締役の磯野謙氏は、「新会社は電気の小売りだけでなく、新たな自然エネルギーの電気を作っていく。そしてGoolightと組むことで、地域支援や街づくりにつなげて、プラスアルファの価値を生んでいきたい」と意気込みを示した。Goolight社長の丸山康照氏は、「第三セクターとして、電力をベースとした新しい街づくりの会社ができることは画期的なこと」と新会社設立の意義を述べた。小布施町長の市村良三氏は、「いま生まれてくる子供にとっていい地域であることが重要。新会社は、次の街づくりにつながる」と新会社への期待を述べた。

 新会社の資本金は1000万円。会社設立日は2018年8月27日。出資比率は、自然電力が51%、Goolightが48%、長野県小布施町が1%。

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