神戸市は2021年11月19日から、水道筋商店街(神戸市灘区)周辺エリアにおいて人流データを取得し、そのデータの利活用を検討する実証実験を行っている。電子地域通貨「すいすいコイン」の実証実験と連動し、決済情報と組み合わせた分析も実施する。実施期間は2022年1月末までの予定。

電子地域通貨「すいすいコイン」のウェブサイト
電子地域通貨「すいすいコイン」のウェブサイト

 神戸市は、データやデジタル技術の活用により地域社会の課題解決や地域コミュニティーの再構築を図るスマートシティの取り組みを推進している。今回の実証実験では、水道筋商店街周辺46カ所に赤外線センサーを設置し、センサーの3メートル以内を通過した人の数や方向などの人流データを計測する。イベント開催時と平常時の人流とお金の流れ(すいすいコインの決済情報)を把握することで、イベントなどによる集客効果や経済効果を検証する。取得した人流データは、ウェブサイトなどを通じてリアルタイムで可視化し、混雑状況などを把握できるようにする。

 実施事業者は「神戸市スマートシティ推進支援業務に係る共同企業体」だ。代表会社は西日本電信電話兵庫支店(神戸市中央区)、構成員はNTTビジネスソリューションズ関西支店(大阪市北区)である。

 連携する地域通貨「すいすいコイン」の実証実験は、若手研究者を対象とした神戸市の研究助成制度「大学発アーバンイノベーション神戸」で採択された研究に基づく。2021年11月15日〜2022年1月15日の間、水道筋商店街周辺の加盟店で利用できる期間限定の地域通貨決済サービスやポイントサービスを提供し、地域活性化や市民生活のデジタル化について分析することを目的としている。専用のアプリをダウンロードした神戸市民960人の決済データを利用する。