ドローンの飛行ルート。日の出町内に(A)~(D)の4カ所の配送先を設置し、セブン-イレブン日の出大久野店(E)から住民のニーズに応じていずれかの地点で受け取ることができるようにした(出所:東京都)
ドローンの飛行ルート。日の出町内に(A)~(D)の4カ所の配送先を設置し、セブン-イレブン日の出大久野店(E)から住民のニーズに応じていずれかの地点で受け取ることができるようにした(出所:東京都)
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実証に使用するドローンの機体(出所:東京都)
実証に使用するドローンの機体(出所:東京都)
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 東京都は「ドローンを活用した物流サービス等のビジネスモデル構築に関するプロジェクト」として採択した、コンビニ商品配送の実証実験について概要を発表した。実施者はANAホールディングス(ANAHD)、セブン-イレブン・ジャパン、ACSL、NTTドコモの4社である。

 実証実験は、スマートフォンで商品を注文し、最短30分で指定の場所に届ける「セブン-イレブンネットコンビニ」の仕組みを活用して行う。注文された商品を、セブン-イレブン日の出大久野店に設置したドローン離発着場から、日の出町内の4カ所の配送先にドローンで即時に配送する。注文した顧客から配送料を受け取るほか、既存店舗の駐車場を活用した発着場からのドローンの離発着、セブン-イレブン店員によるドローンへの荷物搭載など、今後のサービスの本格運用を想定した形式で実施する。

 配送サービスは12月3日からスタートする。期間は12月19日まで。日の出町の住民を対象に実施する。配送先は、セブン-イレブン日の出大久野店を起点に、南東方向にある日の出団地2号公園、日の出団地3号公園、北西方向にある肝要の里、大久野病院の4カ所。同店の商品を「セブン-イレブンネットコンビニ」で注文し、4カ所のいずれか任意の場所で受け取る。配送料は1回あたり税込110円、注文受付時間は9~16時(最終日は13時まで)。

 将来の本格運用にむけて、今回の実証実験では以下の4点を検証する。

  • ドローンへの商品搭載とバッテリー交換を店舗スタッフが実施することによるオペレーション上の課題を抽出
  • 店舗の駐車スペースを減らさないためのカーポートを活用した離発着スペースの確保
  • 適正な配送料金の把握
  • システム連携の課題の抽出

 実証実験を取りまとめるのはANAHDで、同社はドローンの遠隔運行・管理、配送管理システムの運用も担う。セブン-イレブン・ジャパンは店舗との調整、ネットコンビニサービスの提供、店舗へのドローン発着場の設置を、ACSLはドローン機体の提供と運行サポートを行う。ドローンの上空飛行に必要なLTEネットワークは、NTTドコモが提供する。

 なお、この実証実験は、有人地帯での補助者なしの目視外飛行(「空の産業革命に向けたロードマップ」上のレベル4)の解禁に向けた法改正(2022年内に施行予定)を見据え、人口集中地区を含む郊外においてのドローン配送サービスの実証を行うというものである。