事業実施体制(発表資料より)
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成果報酬の支払いイメージ(発表資料より)
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ミュージックセキュリティーズによるこのSIB事業へのクラウドファンディングのページ

 広島県と県内の尾道、庄原、竹原、福山、府中、三次の6市は、ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)による大腸がん検診の受診勧奨事業を導入する。事業期間は評価期間を含めて2018年10月から20年9月までの複数年度にまたがり、事業規模は2229万4000円。広域連携によるSIB導入は国内初という。

この事業は、6市の国民健康保険加入者を中心に、大腸がん検診の受診と、受診後の対象者に精密検査の受診を勧めるもの。大腸がん検診受診者数と精密検査受診率を成果指標とし、成果に応じて報酬を支払う。

キャンサースキャンでは、新たに集団検診の案内対象者をAI(人工知能)で約1万3540人選定し、検診案内を送付することでがん検診受信者数を6市合計で最大3375人・精密検査受診率(検診で「異常あり」と診断された人の精密検査受診率)を最大19%増加させる計画だ。基準となるデータは2017年度の実績だが、現時点では未確定。参考までに、6市における2016年度の大腸がん検診受信者数は2万5123人、2015年度の精密検査受診率は68%である。

 資金提供者は一般財団法人社会的投資推進財団(東京都港区)、広島銀行、みずほ銀行に加え、ミュージックセキュリティーズ(東京都千代田区)が運営するインパクト投資プラットフォーム「セキュリテ」において、クラウドファンディングで個人投資を募る。クラウドファンディングの募集金額は663万円で、募集額に達しない場合は事業者のキャンサースキャン(東京都品川区)が自己資金で補う。また、中間支援組織としてケイスリー(東京都渋谷区)が全体設計およびコーディネーターの役割を担う。

 広島県とキャンサースキャンは成果連動型支払い契約を結び、6市が2018年度に固定費分の388万円を、県は20年度に確定した成果に応じて0円〜1841万4000円を支払う。出資者には成果連動部分における出資額の最大約9%が還元される。