兵庫県姫路市は、姫路駅から姫路城へと続く大手前通りに滞留施設や休憩施設を設ける社会実験「大手前通り活用チャレンジ2020『ミチミチ』」を実施する。期間は12月5日から2021年3月31日までの予定。主催は大手前通り街づくり協議会の有志による組織「大手前みらい会議(OMK)」だ。

 昨年の「ミチミチ」では、大手前通りにはそもそも人通りが少ないことが判明した。一部の沿道店舗の売上しか上がらなかったため、今年は市民や通り周辺の人たちに通りが憩いの場として利用されることを目指し、植栽のあるベンチやカウンター、靴を脱いでくつろげるスポットなどを設置し、滞留を促進する空間づくりを行う。段階的に人がいる状況を作り、通りの利用価値を高めていく狙いがある。

大手前通り活用チャレンジ 2020「ミチミチ」での設置物のイメージ(資料:大手前みらい会議)
大手前通り活用チャレンジ 2020「ミチミチ」での設置物のイメージ(資料:大手前みらい会議)
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実施エリア(資料:大手前みらい会議)
実施エリア(資料:大手前みらい会議)
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なお、OMKは今回の社会実験の「方針キーワード」として次の7つを挙げている。

・日常の滞留行動の誘発
・長期実施における季節毎の利用実態の把握
・日常の過ごし方のスタイル提案
・実施場所を絞り、日常のオペレーションを検証
・イベント的な要素はあくまでプラスα
・滞留促進の空間+非収益性コンテンツ
・OMK が責任を持って運営できる規模、範囲での企画(将来的にも持続可能な取組みとしていくため)

 姫路市は、大手前通りについて、市のメインストリートとして潤いと賑わいを創出する道路空間のあり方を検討してきた。「歩いて楽しい、大好きなお城への道」をコンセプトとして、大手前通り再整備事業を実施。2020年3月末に完成し、モニュメントとベンチや花壇が一体となった 休息空間、ウッドデッキ、かがり火をモチーフとした歩道照明などが設置されている。また、2019年11月にはOMKが主催する社会実験、大手前通り活用チャレンジ2019「ミチミチ」を1カ月間実施している。

  2020年度は、公民が一体となり、大手前通りの将来ビジョンの策定や道路活用制度の検討に取り組んでいる。大手前通り活用チャレンジ2020「ミチミチ」はその一環だ。姫路市は昨年の「ミチミチ」では「支援」という立場だったが、今回は連携を深めて共催という形をとる。