埼玉県横瀬町は2021年11月、「横瀬町官民連携プラットフォーム(以下、よこらぼ)」にLiquitous(横浜市)が提案した「今こそ、町政への参画を『デジタル変革』プロジェクト」を採択した。よこらぼは、横瀬町が実証実験フィールドの提供などによって、企業・団体・個人のアイデアやプロジェクトを町に呼び込むための仕組みである。12月1日時点で、182件の提案から105件を採択している。Liquitousのプロジェクトでは、同社が独自開発する参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」を活用した合意形成の実証実験を実施する。

Liqlidが持つ参加型合意形成の機能(出所:Liquitous)
Liqlidが持つ参加型合意形成の機能(出所:Liquitous)
[画像のクリックで拡大表示]

 Liqlidは、「アイデアを出す(投稿)」「共同で文書を作り上げる」「意向調査を行う(投票)」「結果を表示・保存する」などの機能を持つウェブアプリケーション。参加者がそれぞれの役割・ニーズに応じて、「いつでも、どこでも、誰でも」参加できるシステムになっているという。Liquitousは、自治体行政におけるLiqlidの導入メリットとして「地域に対するアイデアや意見、もやもや、課題意識を簡単に伝えられる」「住民と行政職員の双方向コミュニケーションを通じて、プロジェクトの案をブラッシュアップしていくことができ、住民のニーズに即した施策実施の可能性を高める」「オンラインなので、自治体の外に居住する『関係人口』、旧住民、通学する学生にも参加してもらえる」ことを挙げている。

 今回の実証実験は、Liqlidにとって全国初の正式ローンチとなる。実験では、プラットフォームで議論するテーマや議論の期間などを決定したうえで、横瀬町の住民などに参加してもらいながら合意形成を図っていく。その中で、汎用性のある合意形成プロセスを確立するとともに、より効果的な運用方法の検証、参加者へのヒアリングに基づくLiqlidの機能改善に取り組む。実験の終了時期は「実験を進める中で決めていく」(横瀬町)としている。横瀬町は、町民・関係人口の実証への参画促進、役場職員との意見交換およびフィードバック、ワークショップ会場などの提供、庁舎などへのアクセス端末の設置といったサポートを予定している。

この記事のURL https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/news/120902237/