岡山駅の隣駅、JR北長瀬駅前から線路沿いに広がる岡山操車場跡地の一角で整備中の岡山西部総合公園(仮称)で12月1日、管理棟と見晴らしの丘が先行オープンした。岡山市では同日、民間事業者のアイデアやノウハウを活かした管理棟の管理・運営と、既にオープンしている公園施設を活用したイベントなどを行う社会実験を開始した。

公園の概要(資料:岡山市)
公園の概要(資料:岡山市)
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公園の位置(資料:大和リース)
公園の位置(資料:大和リース)
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 実験期間は2023年1月31日まで。実験を担うのは、公募で選ばれた大和リースらのグループだ。2023年3月に全体供用開始前に民間事業者の取り組みの効果や課題を検証することが目的だ。なお、2023年4月以降の管理・運営事業者は改めて公募により決定する。

 公園の運営・管理の拠点となる管理棟には、遊びや休憩の機能と、文化活動などにも使える自由スペースなどを盛り込み、様々な利用者ニーズに対応できるようにした。「見晴らしの丘」は、公園を見渡すことができる。今回の社会実験は、事業者が公園管理棟の管理許可を受けて管理棟を管理・運営するとともに、岡山ドームも含めた供用開始済みの公園施設を活用し、公園全体のにぎわい創出に資するイベントなどを行うというもの。

 管理棟は、通路、階段、トイレなど公園の維持管理・運営に必要な空間(共用部)と、それ以外の管理・運営事業者の提案で活用できる空間(非共用部)に分かれ、実験では、非共用部に事業者の提案による便益施設などを配置し、共用部分との一体利用による事業収益で事業を行う。

 グループは代表の大和リースのほか、栄光スポーツ、一般社団法人北長瀬エリアマネジメント、OHKエンタープライズで構成されている。「北長瀬Park LABO ~公園の新たな価値を創造する」をコンセプトに、管理棟1階にカフェ、ランニングやウォーキングの各種プログラムを提供するランニングステーション、多目的スペースを配置し、2階には、各種教室やセミナーを開催できるシェアスペースを設けた。

 公園施設を活用した取り組みとしては、子どもたちが自由に遊べるプレーパーク、スポーツ体験教室のほか、公園に隣接する複合商業施設「ブランチ岡山北長瀬」(大和リースが運営)との共同開催イベント、防災訓練・体験型防災イベントなどを実施する。

 岡山西部総合公園(仮称)は2023年3月に全体供用開始予定で、「人々が関わることで育まれる都市の森」をコンセプトに、2015年度から工事に着手した。岡山ドーム(2003年4月開設)を取り囲む14万3000m2の広さの公園で、ドームの周りに芝生広場、イベント広場、子ども広場、多目的広場といったスペースのほか、見晴らしの丘、おもてなしの森、活動の森、癒しの庭といったスポットを配置。今回オープンした管理棟と見晴らしの丘のほか、公園の東側にある多目的広場とイベント広場も供用を開始しており、現在は公園の西側部分を整備中だ。公園を整備する岡山操車場跡地では、既に岡山市民病院、複合商業施設、市営住宅、保育園が完成して運営されている。

この記事のURL https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/news/121202241/