大阪市浪速区は、区の中心部に位置する浪速公園で、ケータリングカーによる飲食物販売と公園トイレの維持管理・美化を組み合わせた社会実験を行う。実施に先立ち、区と共同で事業を行う民間事業者をプロポーザル方式で公募する。参加希望者は2021年1月15日~19日の期間に参加申請を行う。応募は法人に限り、参加申請時点で大阪市内における飲食店等の食品衛生法に関する営業許可(自動車による営業)を有している必要がある。

浪速公園の様子(写真:大阪市)
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 社会実験の期間は、2021年3月25日~5月31日の中で事業者の希望する日程。ただし、期間中に30日以上営業することが必須で、時間帯は午前9時半から午後5時の間の4時間以上とする。営業日に、公園内トイレの維持管理業務と、ケータリングカー営業場所の周辺清掃を併せて行う。今回の社会実験について浪速区は、「コロナ禍において、公園というオープンスペースを活用した憩いの場の提供、従前からの課題である公園内トイレの開放を、公民連携により展開したい」(同区の担当者)と説明する。

 ケータリングカーは最大3台で、営業時間外は公園から退出する。営業日には2人のスタッフを配置し、ケータリングカーには常時1人以上のスタッフを確保する。営業内容や販売品目、価格は、事業者に選定された後、提案内容に基づき市と事前協議のうえ決定する。事業にかかる費用はすべて事業者負担だが、公園使用料は課さない。ただし、事業者独自の企画やPR活動などを併せて行う場合、その部分については公園使用料が発生する。

 このほかの業務として、営業日報の作成・報告、来場者アンケートの実施・分析のほか、後日、社会実験期間中の営業実績や公園維持管理の作業内容、実験を通して得た知見や将来の公園活用に向けた提案をまとめた事業実施報告書を提出する必要がある。

 事業への参加希望者は、参加申請を済ませた後、2月5日~9日の期間に企画提案書と収支計算書を提出する。企画提案書は、飲食物販売の詳細(ケータリングカーの仕様・外観、営業予定日、営業内容、従事体制など)、トイレと店舗周辺の維持管理の詳細(美化・清掃の範囲や頻度など)のほか、自由提案、事業者が考える社会実験のポイントや主なターゲット、新型コロナウイルス感染防止対策、準備スケジュールなどを所定の体裁でまとめる。

 市は提出書類を基に事業者を選定し、プレゼンテーション審査は実施しない。提案内容について、準備・運営体制(30点)、企画内容(60点)、経済性(10点)の3項目を計100点満点で審査する。

 事業予定者の決定は2月下旬の予定。3月上旬から中旬にかけて区役所と事業者で事業内容を協議し、協定書を締結。3月25日から5月31日の期間に社会実験を実施後、6月30日までに事業実施報告書を提出する。

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