総合運動公園の再整備を進めている千葉県流山市は、公園内に導入を検討しているカフェやレストラン、バーベキュー場などの新たな施設を中心に、サウンディング型市場調査を実施する。これら施設の活用方法や賑わい創出のための民間事業者からのアイデアや提案を広く募る。実施時期は2019年3月。現在、参加受付中だ。調査に先立ち、2019年1月16日に現地説明を含む事前説明会を開催する。事前説明会への参加申し込みは2018年12月28日まで。

 総合運動公園は、つくばエクスプレス線流山セントラルパーク駅から徒歩3分の場所にある。現在の広さは約15haで、再整備後は約18haへと拡張する計画だ。公園内には、キッコーマンアリーナ(2162席のメーンアリーナ、サブアリーナ、武道場、弓道場、トレーニングルーム、ランニングコース、会議室など)のほか、野球場、テニスコート、ピクニック広場、日本庭園などの施設がある。市は、この総合運動公園について、2012年に再整備に係る基本計画を、2013年に再整備基本設計を策定。また、公園周辺では、千葉県が1999年から2023年にかけて土地区画整理事業を実施しており、市は現在、基本設計に基づき、区画整理事業の進捗とも整合をとりながら、再整備を進めているところだ。

流山市総合運動公園の現況図(資料:流山市)
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流山市総合運動公園の基本設計の全体平面図(資料:流山市)
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流山市総合運動公園のサウンディング調査の対象区域。A(A')区域とB区域とC区域がある(資料:流山市)
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 再整備するのは、主にスポーツ施設以外の部分で、基本設計によると、公園全体をスポーツゾーンと憩いの場ゾーンに分け、憩いの場ゾーンには、新たにバーベキュー広場や芝生広場などを設ける計画だ。今後、2019年度から2023年度にかけて、順次、整備を実施する。その一環で、公園の魅力や利便性の向上を図るために、民間活力の導入を検討している。

流山市総合運動公園のサウンディング調査のA(A')区域(資料:流山市)
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流山市総合運動公園のサウンディング調査のB区域(資料:流山市)
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流山市総合運動公園のサウンディング調査のC区域(資料:流山市)
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 今回の調査の対象となるのは、流山セントラルパーク駅に近いエントランスから、メインエントランスの間に広がるスペースと、現在は日本庭園で、再整備後はバーベキュー広場となるスペースだ。市はこれらをA(A')区域、B区域、C区域と区分。3つの区域を、公募設置管理制度(Park-PFI)を活用して整備する考えだ。

 A(A´)区域は、スポーツゾーンにあり、広さは、AとA'を合わせて9415m2だ。A´区域は、基本設計の再検討のために提案を募集するもので、基本設計では、一部がテニスコートに被っている。調査で、市場性が高いと判断された場合は、テニスコートの規模を見直すこともある。B区域は、憩いの場ゾーンにあり、広さは9834m2。A(A')区域とB区域には、収益施設としてカフェやレストランといった飲食施設の設置を想定している。C区域は9874m2で、収益施設としてバーベキュー施設を想定している。ただし、夏場に利用の多いバーベキュー以外にも、年間を通して収益を得られる施設の提案を求めている。

 調査では、これらのうち、いずれか1つ以上の区域について提案する。各区域の一部分のみの提案も可能であるほか、3つの区域を統一的なテーマで提案してもよい。また、3区域以外に事業性の高い区域があれば、提案しても構わない。

 市が求めている提案内容は、以下の通りだ。

  • 事業コンセプト
  • 事業手法
  • 公募対象公園施設の概要(設置位置、規模、種別、営業時間など)
  • 建築面積
  • 市に支払う使用料(1日1m2あたりの金額)
  • 特定公園施設の概要
  • 利便増進施設の設置提案がある場合は、その設置位置と内容
  • 公募対象公園施設以外の管理(管理者と管理形態)
  • 賑わいを創出する工夫
  • 事業期間(Park-PFIを活用する場合は最大20年間)

 これらを盛り込んで、任意の書式で提案書類を作成し、郵送または持参で市に提出する。対話では、上記の内容以外にも、市場性や事業化可能性についての意見、提案事業の事業形態やターゲット層、集客プラン、収益モデルといった内容、募集条件への意見や要望、公園の魅力向上や周辺地域との融和に関する意見、事業化に向けた意見などについても聞く場合がある。

 市と事業者の個別の対話は、2019年3月11日から15日の期間に実施する。調査への参加申込と提案書類の提出は、いずれも3月1日まで。調査の結果は、3月下旬ごろに市のホームページ上で概要を公表する。その後、市は、Park-PFIの活用ガイドラインに沿って検討を行った上で公募を実施する予定だ。