新潟県長岡市は2019年12月、「NaGaOKaオープンイノベーション(長岡版オープンイノベーション事業)」の実証実験を開始した。MAMORIO(東京都千代田区)の「IoT(Internet of Things)タグを活用した子どもの見守り」、オリィ研究所(東京都港区)の「分身ロボットを活用した学習機会の提供」、PayPay(東京都千代田区)の「公共施設におけるキャッシュレス決済」という3つのテーマについて、2020年2月末まで実証実験を実施する。

MAMORIOの紛失防止タグ「MAMORIO」(出所:MAMORIO)
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分身ロボット「OriHime」。高さは23㎝、幅は約17㎝、奥行きは約11㎝(出所:オリィ研究所)
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タブレット端末のOriHime操作画面。遠隔地の会議や授業の様子を見たり、参加者と会話したりできる(出所:オリィ研究所)
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 NaGaOKaオープンイノベーションは、長岡市が抱える地域や行政の課題を解決するために民間事業者からICTを活用した解決アイデアを募集し、実証実験に取り組むプロジェクトである。長岡市は2019年9月に「安全・安心な地域づくり(子どもの見守り支援)」「多様性のある学習機会の確保」「公共施設におけるキャッシュレス決済」の3つのテーマについてアイデアを募集。安全・安心な地域づくりはMAMORIO、多様性のある学習機会の確保はオリィ研究所、公共施設におけるキャッシュレス決済はPayPayのアイデアをそれぞれ採択した。

 MAMORIOの提案は、同社の紛失防止タグ「MAMORIO」を活用した子供見守りネットワークの構築。学校に専用アンテナを設置したうえで、保護者や地域住民がスマートフォン(スマホ)のアプリを使って、子供が持つタグの位置を検知できるようにする。

 オリィ研究所の提案は、「その場にいる」感覚を共有できる同社の分身ロボット「OriHime」を使った授業やイベントへの遠隔参加。生徒は手元のタブレット端末からOriHimeを遠隔操作することで、OriHimeが参加する遠隔地の授業やイベントの様子を見たり、他の参加者と会話したりできるようになる。

 PayPayの提案は、QRコード決済サービス「PayPay」によるキャッシュレス化。市内の公共施設の受付にQRコードを設置し、スマホのPayPayアプリを使った決済を可能とすることで、公共施設を利用する際の利便性向上を図る。

 長岡市では、実証実験でそれぞれの課題に対する有効性や地域特性との適合性を検証したうえで、市民・関係者からの評価、費用対効果なども踏まえて、本格導入に向けた検討を進めるとしている。

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