福島市は、福島市公設地方卸売市場内の新冷蔵庫棟の整備や旧施設の跡地活用を対象に、民間事業者から意見を求めるサウンディング型の市場調査を実施する。民間の資金やノウハウを活用して施設整備から維持管理、運営までを実施する考えで、公的不動産の活用手法や整備手法、公募条件などの検討に向けて、様々な提案や意見を募集する。

 同卸売市場は、市北部の福島市北矢野目にあり、青果、水産物、花きを取り扱う。開場は1972年で、建物の多くで老朽化が進んでいる状態だ。なかでも冷蔵庫棟は、耐震性、脱フロンなど安全と環境の両面から早急な整備が必要となっている。整備に伴って撤去する現冷蔵庫棟と倉庫棟(旧バナナ棟)の跡地についても、市場全体の活性化と機能拡充のための活用を予定している。

福島市公設地方卸売市場の配置図。赤枠内が調査対象範囲(資料:福島市)
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 今回の調査の対象は、(1)新冷蔵庫棟の整備、(2)現冷蔵庫棟と倉庫棟の跡地活用、(3)市場全体の活性化・機能拡充――の3つだ。(1)の新冷蔵庫棟は、-30℃(F級)・600m2程度の冷蔵室1室と、同30m2程度の冷蔵室7室、および-45℃(SF級)・70m2程度の冷蔵室1室を想定しており、現冷蔵庫棟とは別の場所に整備する。事業の範囲は、これらの冷蔵庫棟の整備と整備後の管理・運営だ。

 (2)の跡地活用は、両施設を撤去した約8000m2の跡地に、配送センターと市場の活性化と機能拡充のための施設を整備する内容。配送センターは、200m2程度のスペース6室と50m2程度のスペース4室を想定している。現施設の撤去と、新施設整備後の維持管理・運営を事業の対象とする。

 調査では、(1)と(2)についての施設整備および管理・運営への民間活力導入に関する提案や条件、意見と、(3)の市場全体の活性化・機能拡充に関する提案を求める。具体的には実施体制、事業スケジュール、資金計画、場内事業者の意向を反映させる工夫、地域貢献の取り組み、事業実現に当たっての課題・要望のほか、(1)では整備・運営の事業方式、料金体系、(2)については配送センターの整備・運営のアイデア、跡地施設の内容・運営のアイデア、両施設の配置や規模などについて意見を交わす。

 調査に参加できるのは、事業主体としてこれらの事業に関心を持つ法人または法人のグループだ。市は調査に先立ち、現地見学会と説明会を開催する。第1回は12月20日に実施済みで、第2回を2020年1月10日に実施予定だ。見学会・説明会への参加希望者は、1月8日までに所定の参加申込書で申し込む。また、調査への参加については、1月17日までに所定のエントリーシートで申し込む。ヒアリングは1月27日または28日に実施し、調査結果の概要を2月14日に市のホームページで公表する予定だ。