2023年春からプロ野球・北海道日本ハムファイターズの新本拠地となる「北海道ボールパーク」(北広島市)にアクセスする新駅について、12月11日、JR北海道が設置案を発表した。工期は約7年を見込み、21年度に着手した場合、開業は27年度末になる。

新駅のイメージパース。左下に伸びる連絡通路の先にボールパークが位置する(資料:JR北海道)
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新駅とボールパークの位置関係(資料:JR北海道)
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 新駅は、請願者が費用を負担してJR北海道が設置する「請願駅」。請願者は北広島市のほか、地元の団体や民間企業などが加わる可能性がある。市は、概算整備費用として30億~70億円程度を想定しているのに対し、JR北海道が発表した駅部分の工事費は80億~90億円規模。北広島市の上野正三市長は、「今後の実務者協議において費用内容を精査するとともに、資金調達の方法についても様々な角度から検討を進めてまいりたいと考えております」とコメントしている。

 新駅はJR千歳線の上野幌駅―北広島駅間に設置。本線上に待避線と島式ホームを設け、快速列車などの通過用線路を含む1面4線の構造となる。試合開催時の臨時列車増発に対応できるように、引き上げ線も設ける。

新駅の概略図。本線上に島式ホーム(1面)を設ける(資料:JR北海道)
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 ボールパークの開設に伴い、北広島市は来場者の39%(1万3500人)がJRを使用すると想定。そのうちの6割(8100人)が新駅から徒歩で来場し、残りの4割(5400人)が既存の北広島駅から徒歩やシャトルバスで来場するとみている。JR北海道では、新駅設置と併せて北広島駅の改修も計画しており、下りホームの延伸や駅レイアウトの変更などを行う。費用は9億円規模で、エレベーター改札口の新設以外はJR北海道が負担する。22年末までの工期を見込み、ボールパーク開業時に全面的に使用を開始する予定だ。

北広島市が想定するボールパーク来場者の交通分担率(資料:北広島市)
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 ボールパークや周辺の整備は、公民が連携して行う。ボールパーク敷地内の公園区域の粗造成のほか、建設地周辺との調整や周辺整備方針の検討、アクセス道路をはじめとしたインフラの整備は北広島市が実施。新球場の建設と、敷地内の公園外区域の造成・整備は、2019年10月に「株式会社北海道ボールパーク」から業務を引き継いだ「ファイターズスポーツ&エンターテイメント」が担う。敷地全体での施設配置計画や活用方針は、市とファイターズスポーツ&エンターテイメントが連携して検討する。