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猪名川町の物流集積拠点プロジェクト、官民で企業誘致推進協議会設立

星野拓=チカラ【2017.12.21】

「プロロジス猪名川プロジェクト」の開発対象エリア(資料:プロロジス)
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完成イメージ(資料:プロロジス)
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 物流不動産の所有・運営・開発を手掛けるプロロジスは12月11日、兵庫県、兵庫県猪名川町、建設コンサルタント会社のオオバと、「猪名川町産業拠点地区 企業誘致推進協議会」を設立したと発表した。協議会は、猪名川町で進む「プロロジス猪名川プロジェクト」の企業誘致活動などを、官民が協力して進めることを目的としている。今後、協議会の活動は特設サイトで情報発信していく。

 プロロジス猪名川プロジェクトは、猪名川町が45万m2の広大な土地を有効活用して雇用を生み出すため、2015年に公募型プロポーザルによって民間事業者を選定した。物流集積拠点の建造や職住近接のまちづくりプランなどが評価され、プロロジスとオオバの企業グループによる提案が採用された。プロジェクトの総事業費は約450億円で、官民一体となり整備する国内最大級の物流集積拠点となる。今年6月から造成工事を始めている。

 開発対象エリアは12月10日に開通した新名神高速道路「川西」ICから約2kmに位置し、大阪市内や西日本各地にアクセスしやすい場所にある。プロジェクトでは、複数の企業が入居するマルチテナント型の施設を1棟、特定企業の専用物流施設となるBTS(ビルド・トゥー・スーツ)型の施設4棟の、計5棟を建設する計画だ。また、事業区域の30%の緑地を保全する環境に配慮した開発であると同時に、周辺住民の方や施設で働く人が利用できる約4000m2の公園や、ドクターヘリの発着や災害時の消防活動拠点・避難拠点として活用可能な約8000m2を超える防災広場を整備し、猪名川町に提供する。

 今回設立された協議会では、プロジェクトのための企業誘致や雇用の創出、猪名川のまちづくりなどに取り組む。具体的には、誘致のための情報収集の一環として、周辺を含む全国の企業約3000社にアンケートを実施。町や施設に対する意見や要望を集め、今後の誘致計画の参考にしていくという。例えば「工場で生産したものをそのまま物流に載せたい」という要望が多ければ、例外的に物流施設に併設する工場の建設を認めていくといった対応なども考えられるという。

 開発対象エリアの造成工事は19年11月末に完了する予定で、1棟目が完成するのは21年の春から夏にかけて。全棟完成は25年を予定している。プロジェクト完了後には、1500人の雇用が生まれると想定されている。担当者は「物流の大動脈となることを期待しつつ、この事業によって生まれた雇用がきっかけとなって猪名川町がにぎわえば」と話す。

この記事のURL https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/news/122000557/