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横浜市が大通り公園の魅力向上を図る実証実験のアイデアを募集

小林直子=ライター【2017.12.28】

 横浜市は2017年12月5日から2018年2月16日まで、「大通り公園」の魅力向上を図る実証実験のための提案・アイデアと、連携事業者を募集している。 市が示したテーマに対する公民連携事業の提案やアイデアなどを募集する仕組み「共創フロント」に則った公募だ。

 大通り公園はJR関内駅から市営地下鉄阪東橋駅にまで至る全長1.2kmの帯状の公園で、面積は3万5718m2に及ぶ。募集の内容は「同公園内で行う事業」と、「市が主催する『有効活用の実証実験』において、連携事業者として提案した内容を実施し、今後の事業実施について検討する」ことだ。提案の採用数に制限はなく、内容が妥当であれば実証実験に参加できる。

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大通り公園の様子(写真:日経BP総研)

 横浜市は希望する提案として、次の3点を満たすことを挙げている。一過性のイベント実施などではなく、周辺と連携を図り、持続的なまちづくりへの参画に繋がる提案を期待している。

  • 大通り公園の魅力が向上し、周辺ににぎわいと活力をもたらす。
  • 大通り公園の本来の機能を踏まえ、多くの人が利用・参加できる。
  • 地域住民や既存利用者の理解を得られ、大通り公園がより良くなる。

 また、下記(1)~(4)のような提案の具体例を挙げ、今後行われる実証実験を想定し、大通り公園の利用促進や、認知度の向上につながる事業の提案を募集している。

  1. オープンカフェなどとして活用し公園の快適性を高める
    ・周辺の居住者、従業者、来街者などの利用を想定し、キッチンカーなどを導入し、オープンカフェなどとして公園の空間を活用する。
  2. 展示会や物産展の場として活用し公園や地域の魅力を向上させる
    ・駅に隣接し、周辺に多くの居住人口を抱える公園の立地環境と魅力が活かせるよう、様々な物産品やサービスの展示・PRが行われる場とすることで、公園や地域の魅力向上へ貢献する。
  3. 文化・芸術的な活動を行い公共空間としての価値が上がる
    ・公園の広さや立地環境を生かした大規模なアートインスタレーション作品の展示や、パフォーマンスの実施により、魅力ある空間を提供する。
  4. 公園利用者同士のコミュニケーションや結びつきを促進する
    ・植物の世話や公園の美化活動、見回りなどの地域活動の機会を提供し、公園利用者が継続的な活動を行うきっかけとなるようなイベントを実施する。

 実証実験の実施時期は2018年3月下旬の平日、休日を含む連続した2~3日間(調整中)。

 実証実験の参加に関し、横浜市からの直接的な補助などはない。機材代などを含めてプログラムに直接関わる経費は提案者負担となるが、横浜市は「提供できるメリット」として、「市と共同の実証実験に参加することで、今後の大通り公園の活用について検討する機会を得られる」「実証実験実施に参加した場合、本市と連携したことをPRできる」「提案について、実現に向けた本市内や地域との調整に際して、事業所管部署によるサポートを行う」ことを挙げている。

 横浜市は、これまでJR関内駅周辺エリアの約20のビルに分散していた市役所機能を馬車道駅付近「北仲通南地区」の1カ所に集約し、利便性を向上することを目指して2017年8月、市庁舎移転新築工事を着工した。新庁舎は2020年6月の供用開始を予定しており、移転を契機に「新市庁舎整備基本計画」(2014年3月策定)に基づき、周辺の公園、道路などの公共施設や、建物の敷地や屋上などの公共的な空間などを有効活用し、にぎわいを醸成する取り組みを進めている。既に地域で活動している団体などに加え、今後参画する事業者などがプレイヤーとして連携し、公共空間を有効に活用することを掲げている。

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