宝沢ほたる発電所の外観(出所:三峰川電力)
宝沢ほたる発電所の外観(出所:三峰川電力)
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発電所内にある水車発電機(出所:三峰川電力)
発電所内にある水車発電機(出所:三峰川電力)
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 山形市上下水道部の管理する導水管を活用した小水力発電所「宝沢ほたる発電所」の竣工式が2021年12月16日に開催された。この小水力発電事業は、山形市上下水道部が2019年8月に公告し、公募型プロポーザル方式によって三峰川(みぶがわ)電力を選定(東京・大手町)し、12月1日から商業運転を開始していた。同社は丸紅の100%子会社で「流れ込み式」の小水力発電事業を手掛けている。

 宝沢ほたる発電所は蔵王ダムから取水している水道用水の導水管に水車発電機を設置し、水道施設を流れる水と設備間の落差を活用して発電を行う「水道施設活用型水力発電設備」となる。水道施設を活用するため水量の変動がなく発電が効率的に行える上、生態系への影響が少ないといったメリットがある。

 年間発電量は、一般家庭約480世帯の年間電力消費量を見込んでいる。三峰川電力は、発電した電力を再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を利用して売電する。一方、山形市上下水道部は三峰川電力から年間の施設使用料および土地賃借料をFIT制度に合わせ20年間にわたって受け取る。金額は非公表。

  流れ込み式の発電は、河川の水をダムで貯めるといったことがなく、水の流れをそのまま利用する方法だ。一般河川のほかに農業用水、上下水道などに設置され、水力エネルギーを有効活用できるため環境配慮型の再生可能エネルギー源として期待されている。ただし規模は小さく、おおむね1万kW以下のものが小水力と呼ばれる。