医療・介護とまちづくりの組み合わせに意欲

国土交通省都市局の佐藤守孝まちづくり推進課長(写真:赤坂麻実)

 国土交通省都市局の佐藤守孝まちづくり推進課長は、SIBを含めた公民連携で行うまちづくりについて、重要とみるポイントを3点挙げた。一つは地域独自の課題を見つけて解決すること。経済や社会、歴史、文化など様々な要素を読み解いて地域の課題を発見し、地域の性質に合った解決を図るべきだとした。

 2つ目は公民にかかわらず街の空間資産を使いこなすこと。未利用・低利用の公共空間や空き店舗、空き家などの余剰空間を使って地域や時代のニーズに合った機能を提供することが重要という。三つめは“人間中心”で居心地のよい環境をつくること。人が集まって様々な活動が生まれるように、作り手ではなく使い手の視点で居心地のよい環境を整備すべきだと説明した。

公民連携で進めるまちづくりの要点(佐藤氏の講演資料より)
公民連携の形が多様化してきたことにも言及。「SIBを含め、目的ごとに話し合って適切な形を選んでいきたい」とした(佐藤氏の講演資料より)

 佐藤氏は厚生労働省老健局での経験を踏まえて「医療・介護とまちづくりの現場をうまくつなげたい」との思いを次のように語った。

 「医療・介護に従事する人は、今そこにある命をどう救うかということに日々全身全霊で向き合っている。使命感やパワーに頭が下がる思いだったが、同時に苦難が多い様子も目の当たりにしてきた。一方、現職でまちづくりの現場に接してみると、建築のプロがすてきな空間を提供したり、元気な若者たちがユニークなコンテンツをつくったりしている。この2つをなんとかつなげられるような仕掛け、仕組みを考えていきたい」。