日本大通りでは民間イベント開催についてガイドラインを策定

 みなと大通りと並行して走る日本大通りは、2002年にハード面の再整備を完了。再整備前は片側が10メートルほどの広幅員道路であったのを、再整備で車線幅を狭めて歩道を拡幅した。また、歴史的建造物が建ち並ぶ通りの景観を守るため、沿道の建物には壁面後退の規制を設けた。

日本大通りは、スコットランド出身の土木技術者であるリチャード・ブラントンが設計した日本初の西洋式道路。広幅員で、沿道には重要な公共施設を集積した(梶山室長の講演資料より)
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 再整備工事が完了した2002年は、サッカーのワールドカップ開催期間に合わせて、期間限定でオープンカフェを実施。その後、2005年にオープンカフェの常設に向けた社会実験を行い、2006年には沿道事業者有志で「日本大通り活性化委員会」を設立。本格的にオープンカフェが設けられた。活性化委員会と横浜市都市デザイン室が協定を結び、活性化委員会が道路占用許可を取り、デザイン室が道路管理者や交通管理者との調整を担って、オープンカフェを実現した。また、横浜港開港150周年に当たる2009年には大規模なイベントで注目を浴びた。

日本大通り活用の実施体制(梶山室長の講演資料より)
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 「近年では市の他部署からも民間からも、道路空間を活用したいというニーズが高まってきた。そこで、民間の主体でも市の了承を得て道路を使ったイベントが開ける仕組みを構築した。6カ月前までをめどに、イベント企画者が(中区の)区役所に企画書を提出すれば、区が地域に資するイベントかどうかを審査のうえ、後援する仕組みになっている。道路空間の活用に当たって連絡調整すべき関係団体やルールなどをまとめたガイドラインも区が作成・公開している。今後は、「歩行者利便増進道路(ほこみち)」といった新制度の創設など状況の変化を受けて、地元組織の体制も再構築しようという検討が進んでいる」(梶山室長)