国土交通省と全国エリアマネジメントネットワークが2019年1月に開催した「官民ボーダーレスまちづくりミーティング」より、当日の主要テーマの一つである「公共的都市空間」についての議論を中心に報告する。当日は東京メーン会場に加えて、全国3カ所(札幌市、福井市、山口県宇部市)のサテライト会場をインターネット中継でつなぎ、各地でまちづくりに携わる実務者が約3時間に及ぶトークセッションが展開された。

「官民ボーダーレスまちづくりミーティング」の東京メイン会場の様子(写真:小林直子)
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 「官民ボーダーレスまちづくりミーティング」は2019年1月28日、東京メイン会場に加えて、札幌市、福井市、山口県宇部市のサテライト会場をインターネット中継でつなぎ、全国複数地点のまちづくりに携わる参加者とリアルタイムにディスカッションを行った。

 モデレーターを務めたのは広島修道大学人文学部講師の田坂逸朗氏。We Love 天神協議会でエリアマネジメントのファシリテーターを担うなど、産学官連携や市民協働の分野でファシリテーターとして活動している。田坂氏は冒頭、今回のディスカッションのテーマに置くキーワード「公共的都市空間」について説明した。

 田坂氏は、「民間の経済活動に開放された公共空間と、公共的機能を発揮する民間空間の重なる空間」を「公共的都市空間」と定義。「担い手による活用と制度による後押しがあった時、公共的都市空間が拡大し、その街の価値が高まる」との仮説を披露した。そのうえで、人々が集まる公共的都市空間を官民ボーダーレスでどのようにつくり、維持していくかを議論のテーマに設定した。

モデレーターの田坂氏が示した公共的都市空間のイメージ(写真:小林直子)
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モデレーターの田坂逸朗氏 (写真:小林直子)
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