「意思決定のスピードが非常に速いことも強み」

 2つのプログラムの目的は同じではあるものの、500 KOBEは海外VCとの共同プロジェクトだけに調整に時間がかかる。そこで土壌が完成しているUIKを活用して最速で対応することにした。「神戸市としては1日でも早く動きたかった。そして市民のため、ひいては国民のために役立てたいとの思いがここまでの素早い動きにつながっている。意思決定のスピードが非常に速いことも強みだ」(武田氏)。

 また4月21日には、神戸市、UNOPS(国連プロジェクトサービス機関)、ソニーが共同で「Global Innovation Challenge」での協業を発表。「テクノロジーを用いた気候変動への対処強化」をテーマに、SDGsに取り組むスタートアップやIT企業の募集を開始した。神戸市では世界で3番目となるUNOPSのインキュベーション施設「Global Innovation Center」(以下GIC)を2020年夏に開設予定で、ここでもまた新たなスタートアップ育成をサポートする。

 「これまで500 KOBEとUIKで培ってきた実績が国内外で認知され、神戸市とスタートアップとの信頼関係が構築されていることも大きい。そこにGICを加えた3つが今後のキラーコンテンツになる。今回の新型コロナ対策でも良質なスタートアップがたくさん挑戦してくれることを期待している」(多名部氏)