生体情報を活用したスポーツやヘルスケアの事業創造を目指す

なにいろ工房 代表の黒井理恵氏

 クロスカントリースキーやスキージャンプ、カーリングなどの冬季スポーツ選手を輩出する北海道名寄市。同市の出身で、コミュニティスペース「naniroCAFE(なにいろかふぇ)」を運営する、なにいろ工房 代表の黒井理恵氏は、CSR(企業の社会的責任)コンサルタントや企業での人材・組織開発の経験を生かし、スポーツ、ヘルスケア、データを掛け合わせた新事業の取り組みについて説明した。

 生体信号の検知機器の企画・開発などを行うニューロスカイジャパン(本社:東京・中央)の協力を得て、アスリートの生体データを測定し、集中度、リラックス度、パフォーマンスなどの関係性を調べる実験を行った。「カーリング日本女子ジュニアのコーチからは、選手の脳波データなどの分析から、より効果的なトレーニングに役立つ可能性があると評価を受けた。欧米ではデータに基づくコーチングは当たり前。冬季スポーツが盛んな名寄市を起点に、日本にも広めたい」(黒井氏)と意気込む。地域の大学や病院と連携しながら、データに基づいて、様々な課題の克服にチャレンジする子どもたちの教育や人材開発、行政施策につなげたい考えだ。

 「自身はテクノロジーに通じたエンジニアではない。今後の事業活動に向け、各種分析データの処理を効率化する技術を持った方、事業創造に興味を持っている方を探している」と黒井氏は呼びかけた。

カーリング選手の脳波データと競技におけるパフォーマンスの関係性を探っている(出所:CIVIC TECH FORUM 2018のサイト)