東京都調布市、東日本電信電話(NTT東日本)、ビオストック(北海道帯広市)、NTTアグリテクノロジー(東京都新宿区)は、食のリサイクルについての環境学習を6月23日に調布市立深大寺小学校の児童を相手に実施した。

 NTT東日本は、地域の課題解決のためのソリューションを体験できる施設「NTTe-City Labo」を、調布市にあるNTT中央研修センタ内にリニューアルオープンしている。省スペースで設置できる都市型バイオガスプラントのほか、全自動でトマトを栽培する「ローカル5G実証ハウス」などが置かれている。今回の環境学習では、バイオガスプラントで同校の給食の残菜処理をするところを見学したり、このプラントで実際につくられた液体肥料(液肥)を児童がプランターに与えたりした。

調布市立深大寺小学校の給食調理残菜を処理して得られた液体肥料を、4年生がプランターに与える(写真:長坂邦宏)
調布市立深大寺小学校の給食調理残菜を処理して得られた液体肥料を、4年生がプランターに与える(写真:長坂邦宏)
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 バイオガスプラントによる残菜処理、そこから得られる電気や液肥など資源循環モデルを実現する施設を見学した深大寺小学校の4年生たちは、手元のタブレットで動画や写真を撮り、その場で撮影データを編集したりする。編集した素材は授業でのプレゼンテーションに積極的に利用するという。子どもたちはデジタル技術を使いこなしながら食品リサイクルに関する理解と知識を深めていた。

バイオガスプラントに給食調理残菜を投入するところをタブレットで撮影する調布市立深大寺小学校4年生たち(写真:長坂邦宏)
バイオガスプラントに給食調理残菜を投入するところをタブレットで撮影する調布市立深大寺小学校4年生たち(写真:長坂邦宏)
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 今回、深大寺小学校から持ち込まれた調理残菜は10kg。NTT東日本グループのビオストックが運用保守を行っているバイオガスプラントでは、処理を通じて生じた熱を醗酵槽の加温に使ったほか、バイオガス0.3m3、電気400Wほどが得られた。この電気量はゲーム機「Nintendo Switch」25台分の消費電力に相当するといったことなどを、児童たちにクイズ形式で説明しながら、調理残菜の再資源化や資源循環などの環境学習を行った。

 プラントからは熱やバイオガス、電気のほかに液体肥料(液肥)が得られるが、これには窒素・リン酸・カリウムがそれぞれ1%未満ずつ(残菜の種類による)含まれている。児童たちはこの液肥をプランターの植物に与えることも体験した。液肥を今後、小学校に提供していくかどうかなどについては調布市とNTT東日本グループが現在検討中だ。