宇宙ビジネスでまちづくり

 発表会の後半は、三井不動産が企画・整備・運営する宇宙ビジネスの拠点「X-NIHONBASHI」の入居者と三井不動産の日本橋街づくりの責任者が登壇、「宇宙ビジネスと日本橋の街づくり」というタイトルでトークセッションが行われた。モデレーターは宇宙ビジネスのカンファレンスを主催する一般社団法人SPACETIDEの共同設立者・理事・COO(最高執行責任者)である佐藤将史氏、パネリストは独立行政法人JAXA(宇宙航空研究開発機構)新事業促進部事業開発グループJ-SPARCプロデューサー/Space Food X副代表の菊池優太氏、ANAホールディングス デジタル・デザイン・ラボ チーフ・ディレクター兼グループ経営戦略室アバター準備室室長の津田佳明氏、それに三井不動産の日本橋街づくり推進部長の七尾克久氏である。

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トークセッション「宇宙ビジネスと日本橋の街づくり」登壇者と三井不動産の菰田社長。(左から)一般社団法人SPACETIDEの佐藤氏、三井不動産の七尾氏、菰田社長、JAXAの菊池氏、ANAホールディングスの津田氏。X-NIHONBASHIは、日本橋中央通り沿いのテナントビル(福島ビル・右写真の手前側のビル)の7階に入居している(写真左:神近博三、右:日経BP総研)

 トークセッションは登壇者の自己紹介に続いて、「宇宙ビジネスの潮流は自分たちに何をもたらしているか?」「宇宙ビジネス開拓に臨むチームについて」、そして、まちづくりに関連して「Why 日本橋?」という3つのテーマに沿って進められた。

 新たな活動拠点として日本橋を選んだ理由(「Why 日本橋?」)について、JAXAの菊池氏は「宇宙ビジネスは特異な領域なので、できるだけ人が集まれる場所を作りたかった。そのとき、ライフサイエンスでの(産官学連携の)分かりやすい先例もあったし、三井不動産が一緒に検討してくれるというので移ってきた」と説明する。ANAの津田氏は「日本橋は交通の要所。エアラインはこれまで空港と空港を結ぶ事業を手掛けてきたが、これからは空港と街をつなげる事業も考えていかなければならない。そのとき日本橋は空につながる、宇宙につながるすべての交通の起点となるのにふさわしい場所だと考えた。それに、いろいろな企業が集まってきており、日本橋のコミュニティだけで新しいビジネスが生まれる可能性がある」と回答した。