米国フェイスブックが進める新オフィスビルの建設計画が話題だ。同社は7月、オフィスや住居、商業施設から成る新しい複合地区「ウィロー・キャンパス」を計画していると発表した。マスタープランは、OMAニューヨーク事務所が担当している。

米国フェイスブックが7月に明らかにした、シリコンバレーで開発する「ウィロー・キャンパス」の完成イメージ。約24万m2の敷地に1つの街をつくるイメージだ(資料:Facebook)
[画像のクリックで拡大表示]

 敷地は約23万8765m²。フェイスブックの本社がある米国カリフォルニア州メンロパークの一角に位置する。フランク・ゲーリー氏の設計で2015年に完成した新社屋MPK20の向かい側だ。現在は低層の倉庫や配送センター、研究所などが立ち、閑散とした風景が広がる。

通りから見た建設予定地。現在は低層の建物が並び、閑散としている印象だ(写真:瀧口 範子)
[画像のクリックで拡大表示]

 これまで、メンロパークをはじめ、シリコンバレー地域に立地する社屋と言うと、共同作業を誘発するためにインテリアデザインを個性的にする一方で、建築自体は平凡なものが多かった。しかし最近は、ノーマン・フォスター氏設計のアップル新本社や、BIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)とトーマス・ヘザーウィック氏によるグーグル新本社計画などが流れを変えようとしている。

 なかでもウィロー・キャンパスは、フェイスブックが土地を買い上げ、同社が自ら前面に立って複合都市の開発事業者の役割を担う点が特徴だ。オフィスや住宅などを整備し、交通計画にも配慮して地元への貢献に重きを置く。メンロパーク市の承認プロセスを経て、21 年初頭に店舗や住宅、オフィスなどの第1フェーズが完成する予定だ。

ウィロー・キャンパスの配置計画図。図は、フェイスブックが公表した動画から抜粋した。5 層のオフィスビルや住宅、ホテルなど多様な機能を盛り込む予定(資料:Facebook)
[画像のクリックで拡大表示]