大阪府泉大津市は、2023年に開設予定の(仮称)小松公園(敷地面積約3万5000m2)について、2021年9月11日、デザインを市民などに紹介する公開フォーラムを開催した。デザインは市民が参加する設計ワークショップを3回開催し、意見を取り入れながら完成させたものだ。園内には市民活動に使える建物や、「都市公園」とは用途を分けた民間活用用地を設けることが決まっている。公開フォーラムでの発表などから、公民連携でつくり上げるこの公園の今後の姿に迫る。

市民の活動の器を大小取りそろえる

 泉大津市が計画する(仮称)小松公園は、「アビリティ」(人間が本来持っている身体能力や認知機能など)の維持・向上をテーマとした3万5000m2の公園だ。大阪府道臨海線沿いの市民会館、消防本部、伸銅品メーカー拠点の跡地などを活用、民間用地と一体的に整備する。芝生広場や市民農園、パークセンター(平屋建ての公園管理棟)、民間活用のための用地、駐車場などを整備。民間活用地では、コンテナを設置してマルシェなどが開けるようにするという。

(仮称)小松公園のレイアウト。赤字の部分は都市公園で、青字の部分は民間活用地。「(仮称)小松公園」という名称は、民間活用地も含めた現時点での総称(資料:泉大津市)
(仮称)小松公園のレイアウト。赤字の部分は都市公園で、青字の部分は民間活用地。「(仮称)小松公園」という名称は、民間活用地も含めた現時点での総称(資料:泉大津市)
[画像のクリックで拡大表示]

 設計者は、公募型プロポーザルで選ばれた緑景×E-DESIGN×ジオ−グラフィック・デザイン・ラボ設計共同体である。設計者は基本設計、実施設計に加えて、市民意見の聴取も市から業務委託されており、市と設計者は2020年9月から2021年3月にかけてワークショップを開催。参加した市民に公園で実現したい活動を聞き取りながらデザインを決定した。

 9月11日に開催された公開フォーラムの第一部で、設計者のE-DESIGNの忽那裕樹代表、ジオ−グラフィック・デザイン・ラボの前田茂樹代表がパースや模型を示しながら公園のデザインを解説した。忽那氏は、全体のコンセプトを「公園と民間活用の用地とが一体となった『アビリティタウン』のハブを作る」「様々な活動の器をていねいにつくり上げて一つの公園にする」と説明した。

今回のフォーラムでは模型も中継画面に映し出しながら紹介。感染症の状況を受けて、会場のテクスピア大阪では観覧人数を絞り、オンラインで生中継しながら行った。なお、フォーラムの模様はYouTubeでアーカイブ配信している(資料:泉大津市)
今回のフォーラムでは模型も中継画面に映し出しながら紹介。感染症の状況を受けて、会場のテクスピア大阪では観覧人数を絞り、オンラインで生中継しながら行った。なお、フォーラムの模様はYouTubeでアーカイブ配信している(資料:泉大津市)