日経BP総研(株式会社日経BP)が運営するウェブサイト「新・公民連携最前線」は、全自治体を対象に行政視察の受け入れに関する実態を尋ねるアンケート調査を実施し、結果を「全国自治体・視察件数ランキング2019」として取りまとめた(調査概要・ランキング算出方法はこちら)。本記事は<2019新規スタート編>として、2019年度に新規スタート/オープンしたばかりの公共サービスや施設、行政施策などに対する視察の受け入れ件数(調査時点での件数。受け入れ予定を含む)の上位30位までを「総合ランキング」として紹介する。併せて人口規模別のランキングも作成した。

 なお、自治体別の個別回答は、別途、自治体別・視察の多い事業一覧<2019新規スタート編>としてまとめている。

1位:「新青森県総合運動公園陸上競技場」(青森県)

 新青森県総合運動公園陸上競技場は、2019年9月1日に開業した施設であり、調査時点ですでに48件の視察を受けている。視察目的は、国民スポーツ大会競技会場運営に関する事前視察や青森県民駅伝競走大会の競技関係者による会場視察などであり、県内からの視察が大半を占めた。

新青森県総合運動公園陸上競技場。観客席を覆うように26メートル張り出した大屋根が特徴的だ。(写真:吉田 誠)
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 この施設は、国際大会も開催できる県内唯一の第1種公認陸上競技場である。陸上競技場は鉄筋コンクリート造りの地下1階、地上4階立てで、観客席は約2万席を擁する。通年利用可能な室内練習場(100m×4レーン、走り幅跳び・三段跳び砂場)、周回走路を持つのが特徴。補助陸上競技場や投てき・アーチェリー場も備えている。

 2025年開催の国民スポーツ大会におけるメイン会場となる予定だ。フィールドは天然芝で、サッカーのJ3の試合も開催できる規格となっている。

 「建築界のノーベル賞」といわれるプリツカー賞を受賞した、伊東豊雄氏が設計を手掛けた。観客席を覆うように26メートル張り出した大屋根が特徴的である。180cmの積雪にも耐え、融雪なしでも卓越風で雪を吹き飛ばす仕様になっている。

 自然環境に配慮している設備を擁している点も特徴だ。雨水を地下の貯水槽に貯めてトイレの洗浄水などに使用する設備や、地中熱を空調に利用する設備を備えている。

 主競技場の事業費は約160億円。ネーミングライツを地元企業の角広(青森市)が取得し、「カクヒログループアスレチックスタジアム」となった。契約金額は年額1000万円、期間は2022年3月末までの2年7カ月間だ。