3位:「市立小中学校の体育館への冷暖房機導入」(東京都武蔵野市)

 3位となったのは、武蔵野市の市立小中学校体育館用冷暖房機導入事業だ。今年度に23件の視察があった。

 同事業は、近年の記録的な猛暑による熱中症から児童・生徒を守るとともに、災害時における避難所となる体育館の環境の整備を図る。市立小中学校の体育館の教育環境の改善が目的。既存の体育館に冷風・温風を循環させる空調機器を導入する。工場や倉庫で用いられるスポット式エアコンの機器を、市立小中学校の全校に設置する。

 同事業に視察が多かったのは、近年記録的な猛暑が続き、体育館への冷暖房機の設置は早急に取り組むべき課題となっているからだ。体育館が大規模災害による避難所となることも挙げられる。

 令和元年度から冷暖房機設置に対して東京都による補助が開始されたことが、同事業推進の追い風となっている。既に全校設置が終っている自治体も東京都内にあるものの、三多摩地区では武蔵野市が先行しているため、近隣の各市から視察が来た。

 武蔵野市には、市立の小学校が12校、中学校が6校ある。3校に先行して導入し、2019年度中に全校に導入する。先行導入校は学校施設の古い順に選定し、2中学校と1小学校に対して各校に4、5台設置する。リース料金(5年)は1校当たり、月額30万~40万円かかると見られる。

 文部科学省が2019年9月に発表した、全国の公立学校における空調設備設置状況調査によると、体育館の設置率は3.2%(前年比1.2%増)とまだ低い。普通教室は8割弱にまで達している。今後、体育館冷房化の動きは、東京都の自治体が先行しつつ、全国的にも広まっていきそうだ。