広島県:広島県を実証フィールドとするテクノロジーを活用したチャレンジ

広島県総務局情報戦略総括監の桑原義幸氏(写真:行友重治)

 広島県では、イノベーション・ハブ・ひろしまCamps(キャンプス)、ひろしまデジタルイノベーションセンターという産学連携を促すファシリティを整備するとともに、2018年からはひろしまサンドボックスというプロジェクトを開始している。

 「広島県は12年連続で中国・九州・四国エリアで生産高1位という、ものづくりのまちだが、そこに甘んじることなく成長戦略を進めている」(広島県 総務局 情報戦略総括監 桑原義幸氏)。 

 ひろしまサンドボックスでは、県が3年間で10億円の予算規模でチャレンジの後押しをして、ソフトバンク、NTT西日本、エネルギア・コミュニケーションズの3社がAI/IoT実証プラットフォームを提供する。

 「『広島県全域を砂場(サンドボックス)に見立てて、AIやIoTを活用したクリエティブな、いろんな実験をやってください』とアピールしている。失敗してもかまわない。成果をプールして未来のために活用していくことに県がコミットしている」(桑原氏)。

 2回の公募を通じて集まった89件の提案から採択された9件のプロジェクトが現在動いているという。桑原氏はその中から、広島県が生産高日本一を誇るレモン生産農家の高齢化や後継者問題などを解決するロボット運搬やドローン配送の事例、また、瀬戸内海で育てる牡蠣の品質を高めるための水温や水質に関するデータ収集・分析、ドローンを活用した牡蠣筏の位置モニタリングなどの事例を紹介した。

広島県を実証フィールドとするテクノロジーを活用したチャレンジを公募する「ひろしまサンドボックス」の概要(写真:柏崎吉一)
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