「新・公民連携最前線」では、全国の341市・区を対象に「子育てのしやすさ」について評価、ランキング化を行った。「自治体子育てランキング」TOP100を公開する。1位は印西市(千葉県)、2位は長久手市(愛知県)、3位はつくば市(茨城県)だった。

■自治体子育てランキングTOP15

 今回の調査は、今年9月に発表した「シティブランド・ランキング ―住みよい街2019―」の対象となった全国の341市・区を対象に実施した。評価は2つの観点から行っている。子育てに関する「住民の評判」と、0-14歳人口(年少人口)の比率や伸びを基にした「実績」である。ここで言う実績とは、評判や子育て施策がどうであれ、人口に占める子供の多さや、子供の数が増えていることを「実績」と捉えて評価したということである。

 「住民の評判」は、働く世代2万人を対象に実施した「シティブランド・ランキング ―住みよい街2019―」の調査データを活用。同ランキングの「住みよさ」についての指標38項目のうち、子育てに関連性が高いと考えられる19項目について、5段階で尋ねて加重平均値を算出。各市区の19項目のポイント合計値を偏差値化してランキングを作成。そのうえで、ランキングポイントを付与した(50点満点:1位に50ポイント、最下位に1ポイントを付与)。

 「実績」は、子供の多さと子供の数の伸びを評価した。具体的には、①総人口に対する0~14歳人口の比率「年少人口比」と、②2014年-19年の5年間での「年少人口の伸び」を評価し、ランキングポイントを付与した(①②とも25点満点:1位に25ポイント、最下位に1ポイントを付与)。②「年少人口の伸び」については、2019年の年少人口と総人口について、それぞれ2014年を基準とした比率を算出し、その比率の差を評価した。総人口の伸びと比べて年少人口の伸びが大きいほど高い評価としている。

   「住民の評判」「実績(「年少人口比」および「年少人口の伸び」)」を合わせて100点満点として、総合ランキングを作成した。

1位は印西市、東名阪のベッドタウンが上位に

 「自治体子育てランキング」総合1位は98.59ポイントの印西市(千葉県)。「住民の評判」1位、「実績」を見てみると「年少人口比率」は15位、「年少人口の伸び」が7位だった。

  印西市は「住民の評判」の指標19項目のうち、7項目で1位を獲得している。「治安が良い」(スコア71.5)、「歩道など交通安全に配慮した道路が整備されている」(スコア80.5)、「自然環境が豊か」(スコア67.6)、「公園が多い」(スコア81.1)などだ。

 2位は97.16ポイントの長久手市(愛知県)。「住民の評判」が7位、「実績」では「年少人口比率」は1位、「年少人口の伸び」が29位だった。「住民の評判」の個別項目で評価が高かったのは、「日常生活に必要な買い物がしやすい」(2位:スコア67.5)などだ。

 3位は96.53ポイントのつくば市(茨城県)。「住民の評判」の個別項目では、「子ども向けの体育・文化活動が盛ん」(2位:スコア68.9)、「教育機関が充実している」(3位:スコア74.5)と教育関係の項目で高い評価を獲得した。

 以下、4位に箕面市(大阪府)、5位に流山市(千葉県)と、上位には東名阪三大都市圏近郊の自治体が並んだ。

 東名阪のベッドタウンが上位に並ぶ中で目立ったのが、福岡県の自治体だ。15位以内に4市がランクインしている。7位大野城市(福岡県)、11位久留米市(福岡市)、12位春日市(福岡県)、13位福岡市(福岡市)である。なかでも久留米市は「小児科/産婦人科が多い」(1位:スコア71.0)、「病院や診療所が多い」(2位:スコア70.6)と医療・介護関連でスコアを伸ばした。