「実績」も1位は印西市、年少人口の伸びは23区が上位独占

■「実績」ランキング

 「年少人口比率」と「年少人口の伸び」のランキングポイントを合算したのが「実績」ランキングだ。実際に子供の人口比が高かったり伸びていたりすることを「実績」と捉え評価したものだ。

 1位は印西市。総合、住民の評判にずれのランキングでも1位であり、“三冠”である。2位は流山市、3位はつくば市、4位は長久手市、5位は箕面市だった。6位の清須市は「住民の評判」は226位にとどまっている。住民の評判が高まれば、さらに子供が増えるかもしれない。

■年少人口比率が高い自治体は非・東京圏がほとんど

 「年少人口比率」では、1位は長久手市。愛知県の名古屋市と豊田市の間に位置し、2015年の国勢調査で住民の平均年齢が全国で最も若かった自治体だ。子育て世代からの人気の高さがうかがえる。TOP20までを見てみると、日本の人口が集中している1都3県の自治体は印西市と流山市(いずれも千葉県)のみである。

 2位は沖縄市(沖縄県)。さらに、3位木津川市(京都府)、4位守山市(滋賀県)、5位日進市(愛知県)と続く。上位5位までの各自治体は年少人口比率は高いものの、2015年と比較した年少人口の伸びは鈍い。特に沖縄市と守山市は「年少人口の伸び」の順位は200位台にとどまっている。

■年少人口が伸びている自治体は東京都心3区が上位独占

 「年少人口の伸び」のTOP20を見てみると、都内の自治体が16を占めている。現時点での「年少人口比率」のTOP20とは対照的な結果となった。1位中央区、2位千代田区、3位千代田区と、都心3区が1~3位を独占した。東京都と千葉県の2市(4位の流山市と7位の印西市)以外の他府県の自治体は、わずかに18位宗像市(福岡県)と19位清須市(愛知県)のみ。ここ数年での人口の東京への一極集中を鮮明に浮き彫りにする形となった。

 コロナ禍により、在宅勤務が増えるなど働き方や暮らし方が変わりつつある。「脱東京」を検討するケースも増えていると言われることもあるが、実際はどうなのか。次回以降の変化に注目したい。

●評判と実績で見る「自治体子育てランキング」【実績】TOP50
順位 自治体名
(都道府県名)
ポイ
ント*
年少人口比率
順位**
年少人口の
伸び2015-20
順位***
住民の評
判・順位
総合
順位
*年少人口比率・順位と年少人口の伸び2015-20・順位のランキングポイントの合計計
**カッコ内は総人口に対する比率
***2015年を基準とした2020年の年少人口の比率―総人口の比率
1 印西市(千葉県) 49.19 6(16.0) 7(9.3) 1 1
2 流山市(千葉県) 49.19 9(15.7) 4(11.3) 100 24
3 つくば市(茨城県) 47.71 8(15.7) 25(0.7) 9 2
4 長久手市(愛知県) 47.34 1(18.3) 37(-1.3) 14 3
5 箕面市(大阪府) 47.12 19(15.1) 22(1.5) 32 8
6 清須市(愛知県) 46.82 26(14.7) 19(2.1) 225 106
7 野々市市(石川県) 46.68 7(16.0) 40(-1.4) 33 9
8 名取市(宮城県) 46.38 17(15.3) 34(-0.8) 146 53
9 港区(東京都) 46.09 53(13.7) 2(12.8) 6 4
10 宗像市(福岡県) 45.86 40(14.0) 18(2.4) 12 7
11 大野城市(福岡県) 45.86 10(15.6) 48(-1.9) 33 11
12 木津川市(京都府) 45.50 3(16.7) 60(-2.9) 89 31
13 中央区(東京都) 45.42 63(13.6) 1(16.5) 8 5
14 日進市(愛知県) 45.20 5(16.4) 62(-3.0) 115 44
15 太宰府市(福岡県) 44.98 29(14.5) 41(-1.5) 53 20
16 草津市(滋賀県) 44.68 20(15.1) 54(-2.6) 43 18
17 千代田区(東京都) 44.54 73(13.5) 3(11.9) 3 6
18 明石市(兵庫県) 44.39 52(13.7) 26(0.6) 80 29
19 吹田市(大阪府) 43.94 37(14.1) 47(-1.8) 33 15
20 久留米市(福岡県) 43.80 42(13.9) 44(-1.7) 24 13
21 長岡京市(京都府) 43.72 44(13.9) 43(-1.7) 149 67
22 京田辺市(京都府) 43.58 14(15.4) 75(-3.8) 22 12
23 鹿児島市(鹿児島県) 43.28 47(13.8) 46(-1.8) 43 21
24 豊中市(大阪府) 43.21 59(13.7) 35(-1.1) 29 16
25 霧島市(鹿児島県) 43.13 30(14.4) 65(-3.2) 170 84
26 大府市(愛知県) 43.06 13(15.6) 83(-3.9) 27 14
27 筑紫野市(福岡県) 42.98 28(15.6) 69(-3.4) 83 33
28 熊本市(熊本県) 42.62 41(14.0) 61(-2.9) 96 42
29 春日市(福岡県) 42.10 15(15.4) 94(-4.2) 5 10
30 宮崎市(宮崎県) 42.10 45(13.9) 64(-3.1) 73 32
31 出雲市(島根県) 41.95 66(13.6) 45(-1.7) 191 105
32 東広島市(広島県) 41.88 32(14.4) 80(-3.9) 168 89
33 西尾市(愛知県) 41.80 39(14.0) 74(-3.7) 149 76
34 近江八幡市(滋賀県) 41.58 38(14.1) 78(-3.9) 266 157
35 掛川市(静岡県) 41.58 58(13.7) 58(-2.8) 283 170
36 志木市(埼玉県) 41.06 84(13.3) 39(-1.4) 277 168
37 福岡市(福岡県) 40.62 74(13.5) 55(-2.7) 16 17
38 小平市(東京都) 40.55 103(13.1) 27(0.6) 185 108
39 飯塚市(福岡県) 40.33 105(13.1) 28(0.3) 320 214
40 佐賀市(佐賀県) 40.03 69(13.6) 68(-3.4) 64 34
41 佐世保市(長崎県) 39.81 88(13.2) 52(-2.5) 264 165
42 松江市(島根県) 39.59 92(13.2) 51(-2.3) 293 187
43 廿日市市(広島県) 39.37 117(13.0) 29(-0.1) 38 26
44 稲城市(東京都) 39.29 27(14.6) 120(-4.9) 64 37
45 岡崎市(愛知県) 39.14 33(14.3) 116(-4.8) 60 36
46 大分市(大分県) 39.14 57(13.7) 92(-4.1) 68 39
47 朝霞市(埼玉県) 39.07 55(13.7) 95(-4.2) 170 102
48 戸田市(埼玉県) 39.00 24(14.8) 127(-5.1) 108 60
49 藤沢市(神奈川県) 38.92 82(13.3) 70(-3.6) 18 22
50 三田市(兵庫県) 38.78 118(13.0) 36(-1.2) 143 85
●【実績】「年少人口比率」TOP20
年少人口
比率順位*
自治体名
(都道府県名)
年少人口の伸び
2015-20順位**
* カッコ内は総人口に対する比率
** カッコ内は2015年を基準とした2020年の年少人口の比率―総人口の比率
1(18.3%) 長久手市(愛知県) 37(-1.3%)
2(17.4%) 沖縄市(沖縄県) 231(-7.0%)
3(16.7%) 木津川市(京都府) 60(-2.9%)
4(16.5%) 守山市(滋賀県) 205(-6.4%)
5(16.4%) 日進市(愛知県) 62(-3.0%)
6(16.0%) 印西市(千葉県) 7(9.3%)
7(16.0%) 野々市市(石川県) 40(-1.4%)
8(15.7%) つくば市(茨城県) 25(0.7%)
9(15.7%) 流山市(千葉県) 4(11.3%)
10(15.6%) 大野城市(福岡県) 48(-1.9%)
11(15.6%) 鳥栖市(佐賀県) 245(-7.4%)
12(15.6%) 香芝市(奈良県) 298(-9.2%)
13(15.6%) 大府市(愛知県) 83(-3.9%)
14(15.4%) 京田辺市(京都府) 75(-3.8%)
15(15.4%) 春日市(福岡県) 94(-4.2%)
16(15.4%) みよし市(愛知県) 324(-13.4%)
17(15.3%) 名取市(宮城県) 34(-0.8%)
18(15.2%) 守谷市(茨城県) 152(-5.4%)
19(15.1%) 箕面市(大阪府) 22(1.5%)
20(15.1%) 草津市(滋賀県) 54(-2.6%)
●【実績】「年少人口の伸び」TOP20
年少人口の伸び
2015-20順位*
自治体名
(都道府県名)
年少人口
比率順位**
* カッコ内は2015年を基準とした2020年の年少人口の比率―総人口の比率
** カッコ内は総人口に対する比率
1(16.5%) 中央区(東京都) 63(13.6%)
2(12.8%) 港区(東京都) 53(13.7%)
3(11.9%) 千代田区(東京都) 73(13.5%)
4(11.3%) 流山市(千葉県) 9(15.7%)
5(10.1%) 渋谷区(東京都) 310(10.5%)
6(9.5%) 文京区(東京都) 163(12.5%)
7(9.3%) 印西市(千葉県) 6(16.0%)
8(7.4%) 品川区(東京都) 238(11.7%)
9(6.4%) 目黒区(東京都) 286(11.1%)
10(4.7%) 新宿区(東京都) 324(8.9%)
11(4.5%) 武蔵野市(東京都) 229(11.9%)
12(4.4%) 豊島区(東京都) 323(9.0%)
13(4.1%) 杉並区(東京都) 309(10.5%)
14(4.0%) 狛江市(東京都) 227(11.9%)
15(3.4%) 北区(東京都) 313(10.4%)
16(2.7%) 中野区(東京都) 325(8.8%)
17(2.5%) 小金井市(東京都) 195(12.3%)
18(2.4%) 宗像市(福岡県) 40(14.0%)
19(2.1%) 清須市(愛知県) 26(14.7%)
20(1.9%) 三鷹市(東京都) 155(12.6%)