「新・公民連携最前線」では、「シティブランド・ランキング ―住みよい街2020―」の調査データを基に、全国の326市・区を対象に「子育てのしやすさ」について評価、ランキング化を行った。「自治体子育てランキング」TOP100を公開する。1位は印西市(千葉県)、2位はつくば市(茨城県)、3位は長久手市(愛知県)だった。

●評判と実績で見る「自治体子育てランキング」【総合】TOP10
順位 自治体名(都道府県名) 合計ポイント*
* 次ページ以降で総合TOP100詳細ランキングを公開
|総合TOP100(1~50位)|総合TOP100(51~100位)|「住民の評判」TOP50|「実績」TOP50|
1 印西市(千葉県) 99.19
2 つくば市(茨城県) 96.50
3 長久手市(愛知県) 95.38
4 港区(東京都) 95.33
5 中央区(東京都) 94.37
6 千代田区(東京都) 94.23
7 宗像市(福岡県) 94.21
8 箕面市(大阪府) 92.45
9 野々市市(石川県) 91.85
10 春日市(福岡県) 91.50

 今回の調査は、2020年11月に発表した「シティブランド・ランキング ―住みよい街2020―」の対象となった全国の326市・区を対象に実施した。「子育てのしやすさ」の評価は、子育てに関する「住民の評判」と、0-14歳人口(年少人口)の比率や伸びを基にした「実績」の2つの軸から見ていった。

 「住民の評判」は、働く世代2万人を対象に実施した「シティブランド・ランキング ―住みよい街2020―」の調査データを活用。同ランキングの「住みよさ」についての指標38項目のうち、子育てに関連性が高いと考えられる19項目について、5段階で尋ねて加重平均値を算出。各市区の19項目のポイント合計値を偏差値化してランキングを作成。そのうえで、ランキングポイントを付与した(50点満点:1位に50ポイント、最下位に1ポイントを付与)。

 「実績」は、人口に占める子供の多さと、子供の数が増えていることを評価軸とした。具体的には、①総人口に対する0~14歳人口の比率「年少人口比」と、②2015年-20年の5年間での「年少人口の伸び」を評価し、ランキングポイントを付与した。「年少人口の伸び」は、2020年の年少人口と総人口について、それぞれ2015年を基準とした比率を算出し、その比率の差を評価した。総人口の伸びと比べて年少人口の伸びが大きいほど高い評価としている。①②とも25点満点:1位に25ポイント、最下位に1ポイントを付与した。

 「住民の評判」「実績(「年少人口比」および「年少人口の伸び」)」を合わせて100点満点として、総合ランキングを作成した。

1位は印西市、港・中央・千代田の都心3区が4~6位に

 「自治体子育てランキング」総合1位は99.19ポイントの印西市(千葉県)。「住民の評判」1位、「実績」を見てみると「年少人口比率」は6位、「年少人口の伸び」が7位とバランスよく上位に入った。

  印西市は「住民の評判」の指標19項目のうち、5項目で1位を獲得した。「日常生活に必要な買い物がしやすい」(スコア71.5)、「歩道など交通安全に配慮した道路が整備されている」(スコア75.4)、「公園が多い」(スコア75.7)などだ。

 2位は96.5ポイントのつくば市(茨城県)。「住民の評判」が9位、「実績」では「年少人口比率」は8位、「年少人口の伸び」は25位だった。個別項目では1位の項目はなかったが、「教育機関が充実している」「子ども向けの体育・文化活動が盛ん」など3項目で2位だった。

 3位は93.58ポイントで長久手市(愛知県)。「住民の評判」は4位、「実績」のうち「年少人口比率」では1位だった。

 ランキング上位を見てみると、政府機関や大企業の本社、金融機関など多く集まる東京都の都心3区が4位~6位に連なっているのが目をひく(港区・中央区・千代田区の順)。都心3区は「住民の評判」がよく、いずれもトップ10入り。「実績」では「年少人口比率」は50~70位台だが、「年少人口の伸び」は1位中央区、2位港区、3位千代田区がトップ3を占め、総合ランキングの順位を上げる原動力となった。

 7位から15位までには、福岡県の自治体が宗像市(7位)、春日市(10位)、大野木市(11位)、久留米市(17位)と4市が入り存在感を示した。

 東名阪3大都市圏と福岡県勢が上位を占める中で孤軍奮闘、一角に食い込んだのが9位の野々市市(石川県)だった。金沢市のベッドタウンとして人気を集め、人口自体も増えている。この5年間での人口増減率は石川県でトップだ(関連記事)。



●評判と実績で見る「自治体子育てランキング」【総合】TOP100(1~50位)
順位 自治体名
(都道府県名)
合計
ポイ
ント*
住民の評判
順位*
年少人口比率
順位*
年少人口の
伸び2015-20
順位*
*カッコ内はランキングポイント。合計ポイントはランキングポイントの合計
1 印西市(千葉県) 99.19 1(50.00) 6(24.63) 7(24.56)
2 つくば市(茨城県) 96.50 9(48.79) 8(24.48) 25(23.23)
3 長久手市(愛知県) 95.38 14(48.04) 1(25.00) 37(22.34)
4 港区(東京都) 95.33 6(49.25) 53(21.16) 2(24.93)
5 中央区(東京都) 94.37 8(48.94) 63(20.42) 1(25.00)
6 千代田区(東京都) 94.23 3(49.70) 73(19.68) 3(24.85)
7 宗像市(福岡県) 94.21 12(48.34) 40(22.12) 18(23.74)
8 箕面市(大阪府) 92.45 32(45.33) 19(23.67) 22(23.45)
9 野々市市(石川県) 91.85 33(45.18) 7(24.56) 40(22.12)
10 春日市(福岡県) 91.50 5(49.40) 15(23.97) 94(18.13)
11 大野城市(福岡県) 91.04 33(45.18) 10(24.34) 48(21.53)
12 京田辺市(京都府) 90.41 22(46.83) 14(24.04) 75(19.54)
13 久留米市(福岡県) 90.33 24(46.53) 42(21.97) 44(21.82)
14 大府市(愛知県) 89.14 27(46.08) 13(24.11) 83(18.94)
15 吹田市(大阪府) 89.12 33(45.18) 37(22.34) 47(21.60)
16 豊中市(大阪府) 88.98 29(45.78) 59(20.72) 35(22.49)
17 福岡市(福岡県) 88.36 16(47.74) 74(19.61) 55(21.01)
18 草津市(滋賀県) 88.35 43(43.67) 20(23.60) 54(21.09)
19 文京区(東京都) 87.22 4(49.55) 163(13.04) 6(24.63)
20 太宰府市(福岡県) 87.14 53(42.16) 29(22.93) 41(22.05)
21 鹿児島市(鹿児島県) 86.95 43(43.67) 47(21.60) 46(21.68)
22 藤沢市(神奈川県) 86.36 18(47.44) 82(19.02) 70(19.90)
23 守谷市(茨城県) 84.58 21(46.98) 18(23.74) 152(13.85)
24 流山市(千葉県) 84.26 100(35.07) 9(24.41) 4(24.78)
25 三鷹市(東京都) 84.06 22(46.83) 155(13.63) 20(23.60)
26 廿日市市(広島県) 83.79 38(44.42) 117(16.43) 29(22.93)
27 府中市(東京都) 83.72 11(48.49) 101(17.62) 101(17.62)
28 江東区(東京都) 82.68 38(44.42) 137(14.96) 24(23.30)
29 明石市(兵庫県) 82.48 80(38.09) 52(21.23) 26(23.15)
30 武蔵野市(東京都) 82.27 2(49.85) 229(8.16) 11(24.26)
31 木津川市(京都府) 82.23 89(36.73) 3(24.85) 60(20.64)
32 宮崎市(宮崎県) 81.24 73(39.14) 45(21.75) 64(20.35)
33 筑紫野市(福岡県) 80.62 83(37.64) 28(23.01) 69(19.98)
34 佐賀市(佐賀県) 80.53 64(40.50) 69(19.98) 68(20.05)
35 北名古屋市(愛知県) 80.34 53(42.16) 31(22.78) 131(15.40)
36 岡崎市(愛知県) 80.25 60(41.10) 33(22.64) 116(16.51)
37 稲城市(東京都) 79.79 64(40.50) 27(23.08) 120(16.21)
38 品川区(東京都) 79.42 18(47.44) 238(7.50) 8(24.48)
39 大分市(大分県) 79.04 68(39.90) 57(20.86) 92(18.28)
40 白山市(石川県) 79.04 46(43.22) 62(20.50) 132(15.33)
41 刈谷市(愛知県) 78.96 46(43.22) 34(22.56) 161(13.18)
42 熊本市(熊本県) 78.29 96(35.68) 41(22.05) 61(20.57)
43 松山市(愛媛県) 78.20 30(45.63) 142(14.59) 96(17.98)
44 日進市(愛知県) 78.01 115(32.81) 5(24.70) 62(20.50)
45 世田谷区(東京都) 77.70 26(46.23) 232(7.94) 21(23.52)
46 安城市(愛知県) 77.54 28(45.93) 22(23.45) 229(8.16)
47 伊丹市(兵庫県) 77.26 73(39.14) 60(20.64) 103(17.47)
48 調布市(東京都) 77.22 60(41.10) 159(13.33) 31(22.78)
49 西宮市(兵庫県) 77.08 10(48.64) 51(21.31) 243(7.13)
50 茨木市(大阪府) 77.04 46(43.22) 36(22.42) 185(11.41)
●評判と実績で見る「自治体子育てランキング」【総合】TOP100(51~100位)
順位 自治体名
(都道府県名)
合計
ポイ
ント*
住民の評判
順位*
年少人口比率
順位*
年少人口の
伸び2015-20
順位*
*カッコ内はランキングポイント。合計ポイントはランキングポイントの合計
51 さいたま市(埼玉県) 76.68 68(39.90) 104(17.39) 77(19.39)
52 小松市(石川県) 74.78 15(47.89) 98(17.84) 217(9.05)
53 名取市(宮城県) 74.52 146(28.14) 17(23.82) 34(22.56)
54 仙台市(宮城県) 74.47 17(47.59) 174(12.22) 141(14.66)
55 渋谷区(東京都) 74.02 20(47.14) 310(2.18) 5(24.70)
56 沖縄市(沖縄県) 73.59 63(40.65) 2(24.93) 231(8.02)
57 藤枝市(静岡県) 73.12 73(39.14) 130(15.47) 89(18.50)
58 倉敷市(岡山県) 73.08 85(37.34) 50(21.38) 145(14.37)
59 札幌市(北海道) 73.03 6(49.25) 281(4.32) 76(19.46)
60 戸田市(埼玉県) 72.86 108(33.87) 24(23.30) 127(15.70)
61 松本市(長野県) 72.78 40(44.12) 111(16.88) 180(11.78)
62 目黒区(東京都) 72.48 40(44.12) 286(3.95) 9(24.41)
63 神戸市(兵庫県) 72.36 33(45.18) 203(10.08) 108(17.10)
64 高槻市(大阪府) 72.19 40(44.12) 161(13.18) 138(14.88)
65 名古屋市(愛知県) 71.64 73(39.14) 172(12.37) 67(20.13)
66 池田市(大阪府) 71.54 83(37.64) 141(14.66) 79(19.24)
67 長岡京市(京都府) 71.41 149(27.69) 44(21.82) 43(21.90)
68 広島市(広島県) 71.19 101(34.92) 65(20.27) 123(15.99)
69 北九州市(福岡県) 71.17 60(41.10) 188(11.19) 84(18.87)
70 守山市(滋賀県) 70.99 92(36.28) 4(24.78) 205(9.94)
71 東近江市(滋賀県) 70.95 58(41.41) 56(20.94) 223(8.61)
72 福井市(福井県) 70.48 92(36.28) 114(16.66) 102(17.54)
73 芦屋市(兵庫県) 70.24 25(46.38) 164(12.96) 192(10.90)
74 習志野市(千葉県) 69.92 104(34.47) 109(17.02) 90(18.43)
75 豊田市(愛知県) 69.79 50(42.61) 75(19.54) 236(7.65)
76 西尾市(愛知県) 69.49 149(27.69) 39(22.19) 74(19.61)
77 海老名市(神奈川県) 69.29 70(39.60) 91(18.35) 186(11.34)
78 牛久市(茨城県) 69.14 96(35.68) 100(17.69) 126(15.77)
79 東海市(愛知県) 69.10 108(33.87) 23(23.38) 179(11.86)
80 春日井市(愛知県) 68.79 64(40.50) 68(20.05) 228(8.24)
81 杉並区(東京都) 68.53 53(42.16) 309(2.26) 13(24.11)
82 金沢市(石川県) 68.52 80(38.09) 134(15.18) 133(15.25)
83 新宿区(東京都) 67.94 51(42.46) 324(1.15) 10(24.34)
84 霧島市(鹿児島県) 67.65 170(24.52) 30(22.86) 65(20.27)
85 三田市(兵庫県) 67.37 143(28.59) 118(16.36) 36(22.42)
86 豊橋市(愛知県) 67.02 89(36.73) 81(19.09) 188(11.19)
87 岡山市(岡山県) 66.95 111(33.42) 79(19.24) 146(14.29)
88 浦安市(千葉県) 66.73 13(48.19) 106(17.25) 322(1.30)
89 東広島市(広島県) 66.70 168(24.82) 32(22.71) 80(19.17)
90 生駒市(奈良県) 66.69 123(31.61) 46(21.68) 158(13.41)
91 宇都宮市(栃木県) 66.26 118(32.36) 83(18.94) 137(14.96)
92 多摩市(東京都) 66.17 52(42.31) 249(6.69) 107(17.17)
93 昭島市(東京都) 65.97 116(32.66) 175(12.15) 53(21.16)
94 国分寺市(東京都) 65.72 127(31.00) 186(11.34) 23(23.38)
95 高崎市(群馬県) 65.37 73(39.14) 146(14.29) 178(11.93)
96 那覇市(沖縄県) 65.22 146(28.14) 21(23.52) 156(13.55)
97 豊川市(愛知県) 64.79 139(29.19) 54(21.09) 143(14.51)
98 越谷市(埼玉県) 64.71 118(32.36) 131(15.40) 110(16.95)
99 練馬区(東京都) 64.59 85(37.34) 223(8.61) 87(18.65)
100 長岡市(新潟県) 64.02 53(42.16) 218(8.98) 165(12.89)

「住民の評判」1位も印西市、武蔵野市が2位、千代田区が3位に

■「住民の評判」ランキング

 「住民の評判」のみのランキングを見てみよう。1位はスコア68.4の印西市(千葉県)。2位はスコア67.1で武蔵野市(東京都)、3位は千代田区(東京都)。以下、4位文京区(東京都)、5位春日市(福岡県)、6位タイで港区(東京都)、札幌市(北海道)と続いた。

 上位自治体を見てみると、「住民の評判」がよいにも関わらず総合順位では上位に届かない自治体があることに気付く。例えば、「住民の評判」TOP20自治体で総合順位が50位以下の自治体としては、札幌市(住民の評判6位/総合59位)、浦安市(住民の評判13位/総合88位)、小松市(住民の評判15位/総合52位)、仙台市(住民の評判17位/総合54位)、渋谷区(住民の評判20位/総合55位)がある。

 これらの自治体は、評判が先行してこれから子供が増えていくのかもしれない。しかし逆に、これから子供も増えず評判自体も下がっていくという可能性もある。さらに細かく地域の現状を把握して、対策を講じる必要がありそうだ。

●評判と実績で見る「自治体子育てランキング」【住民の評判】TOP50
順位 自治体名
(都道府県名)
スコア* 年少人口比率
順位**
年少人口の
伸び2015-20
順位***
総合順位
*スコア=偏差値
**カッコ内は総人口に対する比率
***2015年を基準とした2020年の年少人口の比率―総人口の比率
1 印西市(千葉県) 68.4 6(16.0) 7(9.3) 1
2 武蔵野市(東京都) 67.1 229(11.9) 11(4.5) 30
3 千代田区(東京都) 66.9 73(13.5) 3(11.9) 6
4 文京区(東京都) 66.2 163(12.5) 6(9.5) 19
5 春日市(福岡県) 65.1 15(15.4) 94(-4.2) 10
6 港区(東京都) 64.9 53(13.7) 2(12.8) 4
6 札幌市(北海道) 64.9 281(11.2) 76(-3.8) 59
8 中央区(東京都) 64.4 63(13.6) 1(16.5) 5
9 つくば市(茨城県) 63.7 8(15.7) 25(0.7) 2
10 西宮市(兵庫県) 63.5 51(13.8) 243(-7.2) 49
11 府中市(東京都) 63.3 101(13.1) 101(-4.5) 27
12 宗像市(福岡県) 63.2 40(14.0) 18(2.4) 7
13 浦安市(千葉県) 63.0 106(13.1) 322(-12.7) 88
14 長久手市(愛知県) 62.9 1(18.3) 37(-1.3) 3
15 小松市(石川県) 62.8 98(13.1) 217(-6.7) 52
16 福岡市(福岡県) 62.4 74(13.5) 55(-2.7) 17
17 仙台市(宮城県) 62.2 174(12.4) 141(-5.3) 54
18 藤沢市(神奈川県) 61.8 82(13.3) 70(-3.6) 22
19 品川区(東京都) 61.8 238(11.7) 8(7.4) 38
20 渋谷区(東京都) 61.6 310(10.5) 5(10.1) 55
21 守谷市(茨城県) 61.5 18(15.2) 152(-5.4) 23
22 京田辺市(京都府) 61.4 14(15.4) 75(-3.8) 12
23 三鷹市(東京都) 61.4 155(12.6) 20(1.9) 25
24 久留米市(福岡県) 61.3 42(13.9) 44(-1.7) 13
25 芦屋市(兵庫県) 61.2 164(12.5) 192(-6.2) 73
26 世田谷区(東京都) 60.9 232(11.8) 21(1.6) 45
27 大府市(愛知県) 60.8 13(15.6) 83(-3.9) 14
28 安城市(愛知県) 60.7 22(14.9) 229(-7.0) 46
29 豊中市(大阪府) 60.5 59(13.7) 35(-1.1) 16
30 松山市(愛媛県) 60.4 142(12.8) 96(-4.3) 43
31 羽村市(東京都) 60.3 192(12.3) 262(-7.9) 110
32 箕面市(大阪府) 60.2 19(15.1) 22(1.5) 8
33 野々市市(石川県) 60.0 7(16.0) 40(-1.4) 9
34 大野城市(福岡県) 60.0 10(15.6) 48(-1.9) 11
35 吹田市(大阪府) 60.0 37(14.1) 47(-1.8) 15
36 神戸市(兵庫県) 60.0 203(12.1) 108(-4.6) 63
37 八王子市(東京都) 59.9 257(11.6) 254(-7.7) 129
38 廿日市市(広島県) 59.8 117(13.0) 29(-0.1) 26
39 江東区(東京都) 59.8 137(12.8) 24(1.3) 28
40 松本市(長野県) 59.7 111(13.0) 180(-6.0) 61
41 目黒区(東京都) 59.7 286(11.1) 9(6.4) 62
42 高槻市(大阪府) 59.7 161(12.5) 138(-5.2) 64
43 草津市(滋賀県) 59.6 20(15.1) 54(-2.6) 18
44 鹿児島市(鹿児島県) 59.6 47(13.8) 46(-1.8) 21
45 射水市(富山県) 59.6 156(12.6) 261(-7.9) 107
46 白山市(石川県) 59.5 62(13.6) 132(-5.1) 40
47 刈谷市(愛知県) 59.5 34(14.2) 161(-5.6) 41
48 茨木市(大阪府) 59.5 36(14.1) 185(-6.0) 50
49 旭川市(北海道) 59.5 301(10.8) 183(-6.0) 127
50 豊田市(愛知県) 59.4 75(13.4) 236(-7.0) 75

「実績」も1位は印西市、年少人口の伸びは23区が上位独占

■「実績」ランキング

 「年少人口比率」と「年少人口の伸び」のランキングポイントを合算したのが「実績」ランキングだ。実際に子供の人口比が高かったり伸びていたりすることを「実績」と捉え評価したものだ。

 1位は印西市。総合、住民の評判にずれのランキングでも1位であり、“三冠”である。2位は流山市、3位はつくば市、4位は長久手市、5位は箕面市だった。6位の清須市は「住民の評判」は226位にとどまっている。住民の評判が高まれば、さらに子供が増えるかもしれない。

■年少人口比率が高い自治体は非・東京圏がほとんど

 「年少人口比率」では、1位は長久手市。愛知県の名古屋市と豊田市の間に位置し、2015年の国勢調査で住民の平均年齢が全国で最も若かった自治体だ。子育て世代からの人気の高さがうかがえる。TOP20までを見てみると、日本の人口が集中している1都3県の自治体は印西市と流山市(いずれも千葉県)のみである。

 2位は沖縄市(沖縄県)。さらに、3位木津川市(京都府)、4位守山市(滋賀県)、5位日進市(愛知県)と続く。上位5位までの各自治体は年少人口比率は高いものの、2015年と比較した年少人口の伸びは鈍い。特に沖縄市と守山市は「年少人口の伸び」の順位は200位台にとどまっている。

■年少人口が伸びている自治体は東京都心3区が上位独占

 「年少人口の伸び」のTOP20を見てみると、都内の自治体が16を占めている。現時点での「年少人口比率」のTOP20とは対照的な結果となった。1位中央区、2位千代田区、3位千代田区と、都心3区が1~3位を独占した。東京都と千葉県の2市(4位の流山市と7位の印西市)以外の他府県の自治体は、わずかに18位宗像市(福岡県)と19位清須市(愛知県)のみ。ここ数年での人口の東京への一極集中を鮮明に浮き彫りにする形となった。

 コロナ禍により、在宅勤務が増えるなど働き方や暮らし方が変わりつつある。「脱東京」を検討するケースも増えていると言われることもあるが、実際はどうなのか。次回以降の変化に注目したい。

●評判と実績で見る「自治体子育てランキング」【実績】TOP50
順位 自治体名
(都道府県名)
ポイ
ント*
年少人口比率
順位**
年少人口の
伸び2015-20
順位***
住民の評
判・順位
総合
順位
*年少人口比率・順位と年少人口の伸び2015-20・順位のランキングポイントの合計計
**カッコ内は総人口に対する比率
***2015年を基準とした2020年の年少人口の比率―総人口の比率
1 印西市(千葉県) 49.19 6(16.0) 7(9.3) 1 1
2 流山市(千葉県) 49.19 9(15.7) 4(11.3) 100 24
3 つくば市(茨城県) 47.71 8(15.7) 25(0.7) 9 2
4 長久手市(愛知県) 47.34 1(18.3) 37(-1.3) 14 3
5 箕面市(大阪府) 47.12 19(15.1) 22(1.5) 32 8
6 清須市(愛知県) 46.82 26(14.7) 19(2.1) 225 106
7 野々市市(石川県) 46.68 7(16.0) 40(-1.4) 33 9
8 名取市(宮城県) 46.38 17(15.3) 34(-0.8) 146 53
9 港区(東京都) 46.09 53(13.7) 2(12.8) 6 4
10 宗像市(福岡県) 45.86 40(14.0) 18(2.4) 12 7
11 大野城市(福岡県) 45.86 10(15.6) 48(-1.9) 33 11
12 木津川市(京都府) 45.50 3(16.7) 60(-2.9) 89 31
13 中央区(東京都) 45.42 63(13.6) 1(16.5) 8 5
14 日進市(愛知県) 45.20 5(16.4) 62(-3.0) 115 44
15 太宰府市(福岡県) 44.98 29(14.5) 41(-1.5) 53 20
16 草津市(滋賀県) 44.68 20(15.1) 54(-2.6) 43 18
17 千代田区(東京都) 44.54 73(13.5) 3(11.9) 3 6
18 明石市(兵庫県) 44.39 52(13.7) 26(0.6) 80 29
19 吹田市(大阪府) 43.94 37(14.1) 47(-1.8) 33 15
20 久留米市(福岡県) 43.80 42(13.9) 44(-1.7) 24 13
21 長岡京市(京都府) 43.72 44(13.9) 43(-1.7) 149 67
22 京田辺市(京都府) 43.58 14(15.4) 75(-3.8) 22 12
23 鹿児島市(鹿児島県) 43.28 47(13.8) 46(-1.8) 43 21
24 豊中市(大阪府) 43.21 59(13.7) 35(-1.1) 29 16
25 霧島市(鹿児島県) 43.13 30(14.4) 65(-3.2) 170 84
26 大府市(愛知県) 43.06 13(15.6) 83(-3.9) 27 14
27 筑紫野市(福岡県) 42.98 28(15.6) 69(-3.4) 83 33
28 熊本市(熊本県) 42.62 41(14.0) 61(-2.9) 96 42
29 春日市(福岡県) 42.10 15(15.4) 94(-4.2) 5 10
30 宮崎市(宮崎県) 42.10 45(13.9) 64(-3.1) 73 32
31 出雲市(島根県) 41.95 66(13.6) 45(-1.7) 191 105
32 東広島市(広島県) 41.88 32(14.4) 80(-3.9) 168 89
33 西尾市(愛知県) 41.80 39(14.0) 74(-3.7) 149 76
34 近江八幡市(滋賀県) 41.58 38(14.1) 78(-3.9) 266 157
35 掛川市(静岡県) 41.58 58(13.7) 58(-2.8) 283 170
36 志木市(埼玉県) 41.06 84(13.3) 39(-1.4) 277 168
37 福岡市(福岡県) 40.62 74(13.5) 55(-2.7) 16 17
38 小平市(東京都) 40.55 103(13.1) 27(0.6) 185 108
39 飯塚市(福岡県) 40.33 105(13.1) 28(0.3) 320 214
40 佐賀市(佐賀県) 40.03 69(13.6) 68(-3.4) 64 34
41 佐世保市(長崎県) 39.81 88(13.2) 52(-2.5) 264 165
42 松江市(島根県) 39.59 92(13.2) 51(-2.3) 293 187
43 廿日市市(広島県) 39.37 117(13.0) 29(-0.1) 38 26
44 稲城市(東京都) 39.29 27(14.6) 120(-4.9) 64 37
45 岡崎市(愛知県) 39.14 33(14.3) 116(-4.8) 60 36
46 大分市(大分県) 39.14 57(13.7) 92(-4.1) 68 39
47 朝霞市(埼玉県) 39.07 55(13.7) 95(-4.2) 170 102
48 戸田市(埼玉県) 39.00 24(14.8) 127(-5.1) 108 60
49 藤沢市(神奈川県) 38.92 82(13.3) 70(-3.6) 18 22
50 三田市(兵庫県) 38.78 118(13.0) 36(-1.2) 143 85
●【実績】「年少人口比率」TOP20
年少人口
比率順位*
自治体名
(都道府県名)
年少人口の伸び
2015-20順位**
* カッコ内は総人口に対する比率
** カッコ内は2015年を基準とした2020年の年少人口の比率―総人口の比率
1(18.3%) 長久手市(愛知県) 37(-1.3%)
2(17.4%) 沖縄市(沖縄県) 231(-7.0%)
3(16.7%) 木津川市(京都府) 60(-2.9%)
4(16.5%) 守山市(滋賀県) 205(-6.4%)
5(16.4%) 日進市(愛知県) 62(-3.0%)
6(16.0%) 印西市(千葉県) 7(9.3%)
7(16.0%) 野々市市(石川県) 40(-1.4%)
8(15.7%) つくば市(茨城県) 25(0.7%)
9(15.7%) 流山市(千葉県) 4(11.3%)
10(15.6%) 大野城市(福岡県) 48(-1.9%)
11(15.6%) 鳥栖市(佐賀県) 245(-7.4%)
12(15.6%) 香芝市(奈良県) 298(-9.2%)
13(15.6%) 大府市(愛知県) 83(-3.9%)
14(15.4%) 京田辺市(京都府) 75(-3.8%)
15(15.4%) 春日市(福岡県) 94(-4.2%)
16(15.4%) みよし市(愛知県) 324(-13.4%)
17(15.3%) 名取市(宮城県) 34(-0.8%)
18(15.2%) 守谷市(茨城県) 152(-5.4%)
19(15.1%) 箕面市(大阪府) 22(1.5%)
20(15.1%) 草津市(滋賀県) 54(-2.6%)
●【実績】「年少人口の伸び」TOP20
年少人口の伸び
2015-20順位*
自治体名
(都道府県名)
年少人口
比率順位**
* カッコ内は2015年を基準とした2020年の年少人口の比率―総人口の比率
** カッコ内は総人口に対する比率
1(16.5%) 中央区(東京都) 63(13.6%)
2(12.8%) 港区(東京都) 53(13.7%)
3(11.9%) 千代田区(東京都) 73(13.5%)
4(11.3%) 流山市(千葉県) 9(15.7%)
5(10.1%) 渋谷区(東京都) 310(10.5%)
6(9.5%) 文京区(東京都) 163(12.5%)
7(9.3%) 印西市(千葉県) 6(16.0%)
8(7.4%) 品川区(東京都) 238(11.7%)
9(6.4%) 目黒区(東京都) 286(11.1%)
10(4.7%) 新宿区(東京都) 324(8.9%)
11(4.5%) 武蔵野市(東京都) 229(11.9%)
12(4.4%) 豊島区(東京都) 323(9.0%)
13(4.1%) 杉並区(東京都) 309(10.5%)
14(4.0%) 狛江市(東京都) 227(11.9%)
15(3.4%) 北区(東京都) 313(10.4%)
16(2.7%) 中野区(東京都) 325(8.8%)
17(2.5%) 小金井市(東京都) 195(12.3%)
18(2.4%) 宗像市(福岡県) 40(14.0%)
19(2.1%) 清須市(愛知県) 26(14.7%)
20(1.9%) 三鷹市(東京都) 155(12.6%)

調査概要・対象326自治体一覧

■調査概要

 自治体子育てランキングの「住民の評判」は「シティブランド・ランキング ―住みよい街2020―」の調査データから、「子育て」に関する19項目を抽出して5段階で住みやすさを聞き、加重平均値を算出。ポイント合計値をスコア(偏差値)化してランキングを作成。そのうえで、ランキングポイントを付与した(50点満点:1位に50ポイント、最下位に1ポイントを付与。中間の順位は均等に数値を配分した)。

 「シティブランド・ランキング ―住みよい街2020―」調査は、2020年7月21日~8月23日の間、Web調査にて実施。「日経ビジネス電子版」登録者を中心に、日経BPと日経BPコンサルティングの調査モニター、提携調査会社のモニターに対して電子メールで告知し、2万1850人の20代以上のビジネスパーソン(有職者=働く世代)から有効回答を得た。 調査では現在の居住地と直近の居住地について、「安心・安全」「快適な暮らし」「生活の利便性」「生活インフラ」「医療・介護」「子育て」「自治体の運営」「街の活力」という8つの分野・合計38項目で、「住みよい街の条件に当てはまるか」を尋ねた。評価に当たっては、38の項目について5段階で尋ねて加重平均値を算出し、各市区の38項目のポイント合計値を偏差値化してランキングを作成した。 また、8つの分野ごとのスコアは、各分野を構成する項目のポイント合計値を偏差値化したもの。今回の調査結果は、現在の居住者と直近の居住者による回答者の合計が20人以上となる326市区のデータを基に作成した。

■「住民の評判」の子育てしやすい街指標19項目
[画像のクリックで拡大表示]

 「年少人口比率」は令和2年1月1日住民基本台帳年齢階級別人口(市区町村別) より、0-14歳人口(年少人口)が総人口に占める割合を算出してランキングを作成。そのうえで、ランキングポイントを付与した(25点満点:1位に25ポイント、最下位に1ポイントを付与。中間の順位は均等に数値を配分した)。

 「年少人口の伸び2015-20」は、最近の5年間での年少人口の伸びを評価した。令和2年1月1日住民基本台帳と平成27年1年1月1日住民基本台帳の年少人口と総人口について、それぞれ平成27年(2015年)を基準として令和2年(2020年)の人口比率を算出し、その比率の差(2015年を基準とした2020年の年少人口の比率―総人口の比率)を評価した。総人口の比率と比べて年少人口の比率が高いほど、高い評価としている。(25点満点:1位に25ポイント、最下位に1ポイントを付与。中間の順位は均等に数値を配分した)

■ランキングの対象となった326自治体(「シティブランド・ランキング」調査で回答者の合計が20人以上となった市区)
●北海道=札幌市/函館市/小樽市/旭川市/釧路市/帯広市/北見市/苫小牧市●青森県=青森市/弘前市/八戸市●岩手県=盛岡市/北上市/一関市●宮城県=仙台市/石巻市/名取市/多賀城市/大崎市●秋田県=秋田市●山形県=山形市/米沢市/酒田市●福島県=福島市/郡山市/いわき市●茨城県=水戸市/日立市/土浦市/古河市/取手市/牛久市/つくば市/ひたちなか市/守谷市/神栖市●栃木県=宇都宮市/足利市/栃木市/佐野市/小山市/那須塩原市●群馬県=前橋市/高崎市/伊勢崎市/太田市●埼玉県=さいたま市/川越市/熊谷市/川口市/所沢市/加須市/春日部市/狭山市/鴻巣市/上尾市/草加市/越谷市/蕨市/戸田市/入間市/朝霞市/志木市/和光市/新座市/久喜市/八潮市/富士見市/三郷市/坂戸市/鶴ヶ島市/ふじみ野市●千葉県=千葉市/市川市/船橋市/木更津市/松戸市/野田市/茂原市/成田市/佐倉市/習志野市/柏市/市原市/流山市/八千代市/我孫子市/鎌ケ谷市/浦安市/印西市●東京都=千代田区/中央区/港区/新宿区/文京区/台東区/墨田区/江東区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区/渋谷区/中野区/杉並区/豊島区/北区/荒川区/板橋区/練馬区/足立区/葛飾区/江戸川区/八王子市/立川市/武蔵野市/三鷹市/青梅市/府中市/昭島市/調布市/町田市/小金井市/小平市/日野市/東村山市/国分寺市/国立市/福生市/狛江市/東大和市/清瀬市/東久留米市/武蔵村山市/多摩市/稲城市/羽村市/あきる野市/西東京市●神奈川県=横浜市/川崎市/相模原市/横須賀市/平塚市/鎌倉市/藤沢市/小田原市/茅ヶ崎市/逗子市/秦野市/厚木市/大和市/伊勢原市/海老名市/座間市/綾瀬市●新潟県=新潟市/長岡市/上越市●富山県=富山市/高岡市/射水市●石川県=金沢市/小松市/白山市/野々市市●福井県=福井市/鯖江市/越前市●山梨県=甲府市●長野県=長野市/松本市/上田市/茅野市/安曇野市●岐阜県=岐阜市/大垣市/多治見市/各務原市●静岡県=静岡市/浜松市/沼津市/三島市/富士宮市/島田市/富士市/磐田市/焼津市/掛川市/藤枝市/袋井市/裾野市●愛知県=名古屋市/豊橋市/岡崎市/一宮市/瀬戸市/半田市/春日井市/豊川市/刈谷市/豊田市/安城市/西尾市/犬山市/小牧市/稲沢市/東海市/大府市/知立市/豊明市/日進市/清須市/北名古屋市/みよし市/長久手市●三重県=津市/四日市市/伊勢市/松阪市/桑名市/鈴鹿市/名張市●滋賀県=大津市/彦根市/長浜市/近江八幡市/草津市/守山市/東近江市●京都府=京都市/宇治市/城陽市/長岡京市/京田辺市/木津川市●大阪府=大阪市/堺市/岸和田市/豊中市/池田市/吹田市/泉大津市/高槻市/守口市/枚方市/茨木市/八尾市/泉佐野市/富田林市/寝屋川市/松原市/大東市/和泉市/箕面市/羽曳野市/門真市/摂津市/藤井寺市/東大阪市/交野市●兵庫県=神戸市/姫路市/尼崎市/明石市/西宮市/芦屋市/伊丹市/加古川市/赤穂市/宝塚市/高砂市/川西市/三田市●奈良県=奈良市/大和高田市/大和郡山市/天理市/橿原市/生駒市/香芝市●和歌山県=和歌山市●鳥取県=鳥取市/米子市●島根県=松江市/出雲市●岡山県=岡山市/倉敷市●広島県=広島市/呉市/三原市/福山市/東広島市/廿日市市●山口県=山口市/下関市/宇部市/周南市●徳島県=徳島市●香川県=高松市/丸亀市●愛媛県=松山市/今治市/新居浜市/西条市●高知県=高知市●福岡県=北九州市/福岡市/久留米市/飯塚市/筑紫野市/春日市/大野城市/宗像市/太宰府市●佐賀県=佐賀市/鳥栖市●長崎県=長崎市/佐世保市●熊本県=熊本市●大分県=大分市●宮崎県=宮崎市●鹿児島県=鹿児島市/霧島市●沖縄県=那覇市/沖縄市

この記事のURL https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/report/112600253/