高架下に地域の回遊拠点、シェアサイクルも

 「ののみち」のなかでも、特に新しい試みといえるのが、東小金井駅の西側に整備した「モビリティステーション東小金井」と東側に整備した「コミュニティステーション東小金井」だ。いずれも2014年11月にオープンしたばかりだ。

 モビリティステーション東小金井には、交通ICカードSuicaを利用して手軽に貸し出し操作ができるシェアサイクル「Suicle」の貸し出しポートを配置した。その横には地元で人気を得ていたカフェに入居してもらい、地域の回遊拠点とした。貸し出しポートは東京農工大科学博物館前と武蔵境駅近くにも設置してあり、どのポートでも自転車の返却ができる。

 「2013年11月のサービス開始からの累計利用は約4500台。まだ採算ベースには乗っているとはいえないが、イベント時の利用などがきっかけとなり徐々に利用が伸びてきている。駅駐輪スペースの混雑解消にも寄与できれば」(大澤氏)

東小金井駅の西側高架下に整備した「モビリティステーション東小金井」。横には、沿線で人気のカフェに入居してもらい、賑わいを創り出すことと認知度アップを狙った(写真:加藤 康)
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Suicaで利用可能なシェアサイクル「Suicle」。一時利用で100円/時、1カ月乗り放題の定期利用は2500円/月。貸し出しポートは東京農工大科学博物館前と武蔵境駅近くの3カ所あり、どこでも自転車の返却ができる(写真:加藤 康)
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 コミュニティステーション東小金井は、リライト(東京都新宿区)に企画・設計から一部リーシング支援や運営までを依頼。もともと地域で活動していたクリエーターなどに工房やショップとして入居してもらった。さらに、イベントスペースを設けたり、朝市などのイベントを開催したりするなどして、地域の人が集まる仕掛けの創出にも取り組んでいる。

 地域とのつながりについては「2年前にエリアマガジン『ののわ』を創刊し、情報発信するとともに、地域ライターの発掘などネットワークもできてきた。昨年11月にコミステがオープンし、コミュニティガーデンなどもできたので、リアルな場を使って情報発信に軸足を移していきたいと考えている」(大澤氏)。