セコムIX 空間情報を活かした商圏分析

超高密度の東京だからこそ最先端に

 「安心・安全の基幹プロセス」と「人の力を増幅する技術」。セコムは事業構造をこう説明する。各種のサービスが安心・安全の基幹プロセスであり、そのサービス提供を支えるICTやロボット技術が、人の力を増幅する技術だ。そこでセコムは、より効率的かつ効果的なサービスを目指し、自社での技術開発も積極的に進めている。

 一例が2015年に始めたドローン監視である。店舗や工場、倉庫などへの夜間の不審者侵入に備えることを主な目的としたサービスで、不審者が入り込んだと判断したら即座に発見した場所に向けてドローンが自動的に発進する。ドローンは敷地の外に出ないよう自律的に位置を選んで飛行し、同時に監視センターに通知。警備員が現場に急行するまでの間、不審者の動きをカメラに収め、不審者追跡につなげる。

 もっと広範囲を対象として、飛行船や気球を使った街の監視システムもある。上空からカメラで地上を監視し、人や自動車の動きなどを捉えることで、異常を見つけ出す。これらと地理情報を組み合わせることで、災害時の避難誘導などにも役立てられる。

 「東京は世界的にもこれ以上ないほど広域で人口密度が高い。加えて、住民のリテラシー、シェアリングやロボットなど先進技術の受容性が高く、進取の気風に満ちている。新しい社会をデザインしていくうえで最適なフィールド」(小松崎氏)。今後、先進技術をフル活用し、人々にとって、もっと便利で、いつも安心していられる環境が生み出されていくはずだ。

セコムが手掛ける事業分野

セコムが手掛ける事業分野

「安心・安全の基盤づくり」と「人の力の増幅」という視点から、さまざまな領域の安心・安全に向けたサービスを提供する
(セコムグループ2030年ビジョンを参考に作成)