高さ約12mの壁面に対となる二つのアート作品を展示

高さ約12mの壁面に対となる二つのアート作品を展示。一つは猪子寿之氏が代表を務めるチームラボによるデジタルクリエーションのアート作品で、滝の様子を物理的な水の運動を計算したシミュレーションで表している。もう一つは、植物学者兼アーティストのパトリック・ブラン氏による本物の植物を使った作品。日本に生息する固有種を織り交ぜた

銀座だからこそアートが生かせる

 そして、伝統と革新に加えて、GINZA SIXではもう一つ、銀座ならではのコンテンツを付け加えた。それがアートだ。「この街は感度が高く、教養のある人々が多く訪れる。その意味で、アートがこの施設で持つ意味は大きい」(栗原氏)。ゼロからものが生まれて、人の常識を覆したりするのがアート。この施設の考え方や思想がそのままアートには詰まっている。

 そして今、アートに対する人々の関心も大きく高まっている。GINZA SIXでも、吹き抜けにある草間彌生の作品。その作品を背景に、スマートフォンで自分の姿を撮影する人が後を絶たない。

 アートとの出会いの場を、多くの画廊が並び、アートを育ててきた銀座につくる。こうした文化的な活動は、街のブランド力をさらに引き上げる。その結果、銀座は日本人だけではなく、多くの外国人も呼び込む街となった。

 「高額な商品は、どの街よりも絶対に銀座で買いたいと思うはず。そんな、見えない街の資産がこの銀座には隠されている」(栗原氏)。その原動力となっているのが、銀座の伝統と革新性、そして文化力なのである。

1階にあるツーリストサービスセンター「TERMINAL GINZA」。海外からの旅行者向けの情報発信の「場」。トラベルローソンや免税カウンター、両替所などを併設

1階にあるツーリストサービスセンター「TERMINAL GINZA」。海外からの旅行者向けの情報発信の「場」。トラベルローソンや免税カウンター、両替所などを併設

中央通りの交通を邪魔することなく、観光客がスムーズに乗降できるようバスターミナルを設置した

中央通りの交通を邪魔することなく、観光客がスムーズに乗降できるようバスターミナルを設置した

GINZA SIXと、銀座地区で今後竣工する主な再開発プロジェクト

GINZA SIXと、銀座地区で今後竣工する主な再開発プロジェクト