今、我々は時代の変曲点にいる。社会構造や価値観の仮借なき転遷、先端技術の加速度的普及が、否応なしにヘルスケアやライフサイエンス産業のパラダイムシフトを要請している。異業種の参入、スタートアップの台頭、アカデミアの学際化。これらは「クロスボーダー」な協創的営みと変移しており、時代はまさに「カンブリア紀」のごときカオティックな状況にある。本連載では、現出する破壊的イノベーションの萌芽を嘱目しながら、地域のみならず産官学をまたいだ多面的視座に立ち、ヘルスケアの未来像をひも解いていきたい。

増井 慶太(ますい・けいた)
デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員
増井 慶太(ますい・けいた) ヘルスケア及びライフサイエンス産業におけるフューチャリスト&ストラテジスト。米系経営戦略コンサルティングファームに所属。「イノベーション」をキーワードに、事業ポートフォリオ・新規事業開発・研究開発・製造・M&A・営業・マーケティング等、バリューチェーン通貫で戦略立案から実行支援まで従事。(写真:剣持悠大)