2021年2月5日、Netflix(ネットフリックス)の月額料金がジワリと変化した。日本でのスタンダードプランでは880円から990円に、月額110円の値上がりであった*1

「FANGMANTのヘルスケア戦略」と題して、世界経済の中心に座りつつある、米国主要テクノロジー企業8社のヘルスケア領域における「現状断面」の取り組みを整理する本企画。1社目の「Facebook」、2社目の「Amazon」に続き、今回は「Netflix」を掘り下げる。

(写真:ZUMA Press/アフロ)
(写真:ZUMA Press/アフロ)

現状断面では、Netflix自体がヘルスケア事業を展開している状況にはない。一方、その課金体系は、医薬品や医療機器産業をはじめとしたヘルスケア領域において参照されつつある。医療技術評価(HTA: Health Technology Assessment)、関連した医薬品の薬価の議論よろしく、医療に関連するサービスや製品に対する対価の設定方法の議論は尽きない。世界は、価値とそれに対する対価を柔軟かつ厳密に捉えるようになっているようだ。

2億人を越える有料会員はなぜNetflixの動画を視るのか? それは同社が提供するコンテンツの価値が月額の対価に見合っていると考えるからだろう。そしてなぜ、Netflixの動画の購読を続けるのか? それは同社が魅力的なコンテンツを提供し続けているからだろう。それでは、魅力的なコンテンツを提供し続けるためには何が必要なのか? そこに、ヘルスケア産業へのヒントはあるのだろうか?