福祉用具貸与で利用できるスロープを設置

写真2 勝手口から続く飛び石。その先はポーチにつながっている

 Aさんから、「傾斜のついた橋を渡しては?」との意見もあり、距離と高さを測ると、本人の歩行レベルでも歩行可能な勾配となりそうでした。

写真3 福祉用具貸与で利用できるスロープ

 橋の実現には、福祉用具貸与で利用できるスロープを提案し、実際に理学療法士が訪問している時間に合わせて、スロープを設置し、本人と介助者が安全に行き来できるか試してみることにしました(写真3)。スロープを飛び石に直接置くのでは安定感がなく、渡り切った後の方向転換の動作も必要たったので、小さなステージを設けることを提案しました。その工事については、介護保険の対象にならないため、自費工事となることを説明し、ご了承いただき、早速取り掛かりました。

 ステージは木製で制作。腐食が気になりましたが、造作する際に融通が利くため、塗装をして防水性を増し、天板には景観に沿うように人工芝を張りました(写真4)。

写真4 天板に景観に沿うよう人工芝を張ったステージ

 スロープの橋を渡った後は、介助により踏み石を渡り、コンクリートを打った土間部分へとたどり着きます。ポーチと一体化していましたから、ここで車いすに移乗して、車に乗って出かけるという方法となります。橋を架けた踏み石は地盤面よりかなり高い位置にありますが、ステージから門扉までの飛び石は、地盤面とほぼ同じ高さなので、本人も踏み外す怖さはなく、介助による移動にしようと相談がまとまりました。

 工事後、Aさんは初めて渡るときは少し不安そうでしたが、往復する頃には、本人や介助者も慣れて、とてもうれしそうな顔が拝見できました。