医療領域参入にトライするHeadspace社

 コンシューマを対象に、「健康」領域でビジネスを展開しているウエアラブルと瞑想アプリ。両者のスタートアップが同じような道をたどる可能性は高い。

 現在右肩上がりで成長している瞑想アプリの売上と企業価値の上昇が、永遠に持続することはまずないだろう。その時を見据え、早めのEXIT(株式公開や事業売却)を狙うのか、方向転換を決断しさらなる成長パスを創造するのか、経営陣と投資家の手腕が試されるところであり、非常に楽しみである。

Headspace社の瞑想アプリのイメージ(出所:Headspace社のプレスキット)

 売上でCalm社に1位の座を明け渡したとされているHeadspace社は、2018年6月にHeadspace Health社という子会社を立ち上げ、本格的に医療領域への参入にトライしている。同社は2020年までに瞑想アプリを処方箋が必要なアプリ(いわゆる治療用アプリ)としてローンチすることを目標に掲げていて、FDAの許認可獲得に向け現在臨床試験を進めている模様である。さらにHeadspace社は、2018年9月に音声解析AIスタートアップのAlpine.AI社を買収しており、スマホ経由のユーザーエンゲージメント面での新しい展開の可能性を期待させてくれる。

 近い将来、Headspace社の瞑想アプリが治療用アプリとして認可され、それを受けて医療保険会社が保険を適用し始めた時、また新たなヘルスケアの世界が創られるのかもしれない。

(タイトル部のImage:Wendy Yu)