すでに次世代品の開発に着手

岡島 深睡眠のブーストは、+15といった数字で表されるのですね。

安部 そうです。「これくらい長くなるようにお手伝いしました」という数字で表示しています。それと、日々のルーティーンと睡眠時間の長さも組み合わせて点数をつけています。睡眠時間や深睡眠の長さだけでなく、例えば寝る時間や起きる時間がいつもと違うと、減点されます。これに深睡眠のブーストによる加点が加わって、睡眠スコアが算出されます。自分の毎日の睡眠を点数やグラフで見ることで、改善につなげていただきたいですね。

岡島 点数を上げるためのアドバイスは出るのですか。

安部 スマホのアプリの中に「ヒント」の項目があります。「同年代の方と比べてあなたの睡眠はこれくらいですよ」といった情報もあれば、夜中の中途覚醒が多い方向けには、飲酒の有無やベッドサイドに眠りを妨げるものが置いてないかなど、睡眠改善へのヒントとなるチェック項目が表示されます。脳波というのは一般の方にはとっつきにくいものなので、数字やアドバイスを見せて、「明日はもう少し早く寝よう」など、ちょっとずつ生活習慣の改善をお手伝いするイメージです。

岡島 私は認知行動療法が研究分野で、「習慣をいかに変えるか」を徹底して指導しています。特に不眠症とか眠りに悩んでいる人は、もともとよく眠れているのに「寝ていない気がする」というケースも多いのですよ。そういう人たちも、深睡眠が長くなると、睡眠時間などの客観データは同じでも「何となく睡眠が良くなった」と感じるのかどうか、興味がありますね。今後、商品やアプリに改良やアップデートの予定はありますか?

安部 スマホアプリはお客様の声を反映しながら断続的にアップデートされていますし、すでに次世代品の開発も始めています。また、弊社ではこのディープスリープヘッドバンドだけではなく、「SmartSleep」という製品群を海外で展開しています。他国ではすでに、いびきを防止するためのベルト「SmartSleep Snoring Relief Band」や、光で朝の目覚めや夜の寝入りをサポートする「SmartSleep Sleep and Wake-Up Light」を発売しています。いずれ日本でも、睡眠を助けるいろいろな商品を導入していきたいと思っています。

海外で発売中の同社SmartSleep製品。いびき防止で、「SmartSleep Snoring Relief Band」、時間とともに明るく照らして、目覚めを促す「SmartSleep Sleep and Wake-Up Light」(出所:フィリップス)