100社以上のパートナー企業と次の一手を

岡島 今はまだヘッドバンドだけですが、これからスリープテックの分野をより強化していく計画ということですね。

安部 弊社は睡眠時無呼吸症候群の検査機器や治療に使うCPAPなどを扱って成長してきました。でも、睡眠分野は特定の疾患だけではなく、より多くの方にソリューションを提供できます。また、睡眠市場は裾野が広く、寝具や部屋の住環境など、スコープを広げるといろいろな商品やサービスが存在します。市場に少しずつ打って出ながら、皆さんの睡眠の悩みを解決する機器類を開発したいですね。

岡島 御社は医療機器と同時に、病気になる前に未然に防ぐための商品も扱っているのが強みですよね。未病の人が体の状態を改善するための「ステップ・ド・ケア」ですね。それでも状況が改善しない人は、病気が進んでいる可能性があるので、早めに医療機関に繋げてほしい。そうした流れや連携ができるようになるといいですよね。他業種と連携して睡眠環境をスリープテックで固めたらどうなるのか、それでも眠れない人がいるのかなど、まだまだ研究テーマや夢は広がります。

安部 1社でできることは限られているので、パートナー企業と協業しながらいろいろな取り組みをしていきたいと思っています。実際にベッドメーカーや食品メーカーなど100社以上とパートナーシップを結んでいるので、今後は睡眠の分野でもさまざまな企業や団体と共同で開発、研究を進めて睡眠市場を盛り上げていきたいですね。

東京家政大学 人文学部心理カウンセリング学科准教授 睡眠行動科学研究室 岡島義(おかじま・いさ)氏
日本大学文理学部心理学科卒業。北海道医療大学大学院心理科学研究科博士課程修了(博士〔臨床心理学〕)。公益財団法人神経研究所附属睡眠学センター研究員、東京医科大学睡眠学講座兼任助教、医療法人社団絹和会睡眠総合ケアクリニック代々木、早稲田大学人間科学学術院助教などを経て2018年より現職。毎日8~9時間睡眠をとると快調だと気づき、夜9時に寝て朝5時ごろ起きる生活を続けている(写真:高山 透)

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