人材を集めるために重ねられる発信と活動

 地域内での経済循環が進む中、「佐久市で何か面白いことが起きている」と関心を持つ人が増えたことは、移住に少なからず影響しているようだ。

 都市部で少しずつ広がりつつある「副業推進トレンド」にも注目し、JR東日本と連携した首都圏向けの”副業スタートアップツアー”を企画。首都圏在住の128名が関心を示すなか、書類選考や面接等を経て6名が現地参加した。2021年度からは、佐久市と共に移住者、二地域居住者、あるいは副業を含めたフリーランスの人たちを地元企業と結びつけるマッチング事業をスタートする予定だ。

 「コロナ禍を受けてこれからは地方の時代だという声も聞こえてきますが、地域側が何もしなくても、都会から移住者が自然に集まるわけではありません。佐久ではこんなことができる、面白いことがあるという、受け入れ側の体勢とその発信が大切。ご自分のスキルを発揮して地域と関りたい。そういう思いで佐久市に目を向けてくださる方を増やしていく必要があると思っています」

 移住者が地域住民やそのコミュニティに親しく関わるのは容易ではないという話はよく聞くが、都会と地元の両方の事情を知るUターンの人が橋渡しの重要な役割を担ってくれるという話も興味深かった。これから先、人の動きが自由になれば、より面白い試みがこのワークテラス佐久から生まれるのではないか――。まるで森の中にいるような清々しさ覚えるジンの旨さを堪能し、わくわくするような出来事がもっと増えるに違いないと未来を思い描いた。

ワークテラス佐久の協業から誕生したクラフトジン「YOHAKHU」は、クマザサやクロモジ、リンゴなどのボタニカルで長野らしさを表現。首都圏でも人気を博している
ワークテラス佐久の協業から誕生したクラフトジン「YOHAKHU」は、クマザサやクロモジ、リンゴなどのボタニカルで長野らしさを表現。首都圏でも人気を博している
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地元環境を生かした美しい景色の中での交流会。開放感のある田園で開催された音楽イベントは、Uターンの人が地域農家との間を取り持ってくれた場で実現できたという (写真提供:ワークテラス佐久)
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地元環境を生かした美しい景色の中での交流会。開放感のある田園で開催された音楽イベントは、Uターンの人が地域農家との間を取り持ってくれた場で実現できたという (写真提供:ワークテラス佐久)
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地元環境を生かした美しい景色の中での交流会。開放感のある田園で開催された音楽イベントは、Uターンの人が地域農家との間を取り持ってくれた場で実現できたという (写真提供:ワークテラス佐久)