健康に主眼を置いた自然散策・森林セラピー

 森の中といえば……信州リゾートテレワークの取り組みを語る上で、ワーケーション施設やヘルスツーリズムのプログラムにも取り入れられている「森林セラピー」にも言及しておきたい。これは、森林セラピストと認定された専門家とともに、健康と未病を意識しながら森を歩くプログラム。森林セラピーソサエティが認定するセラピー基地は、2021年3月現在で全国に65カ所あり、そのうち長野県は10カ所と最も多い。

 その1つが、新潟県に隣接する北部の信濃町の「信濃町 癒しの森」だ。森林セラピストに先駆け、森林メディカルトレーナーという独自の資格を設け、早い時期から森の力を借りる保養型観光を推進してきた。いわゆるネイチャーガイドと、森林メディカルトレーナーあるいは森林セラピストの違いについて、双方の資格を持つ河西恒氏はこう話す。

 「自然と人をつなぐという役割は同じですが、森林メディカルトレーナーと森林セラピストは、より人に寄り添うというのが特徴です。参加者が森の力を引き寄せるのをアシストしながら、日常生活の中で閉じている感覚をほぐし、癒やしの扉を開く役割を担っています」

 信州リゾートテレワークの施設であり、県内唯一の法人向け貸切型リモートオフィス「信濃町ノマドワークセンター」でもプログラムにも組み込まれている森林セラピーを、河西氏と共に森を歩きながら体験してみた。