知識に裏付けされてこそのヘルスツーリズム

 通称「マグ女」と呼ばれる女子会のメンバーは、津軽海峡を挟んだ青森県と北海道で約90名。曰く「泳ぎ続けるマグロのよう」に、各地で地元の活性化のために多彩なプログラムを立ち上げてきた。ガイド、女将をはじめ今回ツアーに携わった女性たちは皆、マグ女だ。これまで取り組んできたツアーにヘルスツーリズム的なコンテンツが揃うことに気づいたのが嬉しかったと話す島氏は、正直なところ失敗も重ねたと苦笑する。その一つが、旅館の食事。

 「真面目にやり過ぎたんですね。カロリーを気にかけた野菜中心のメニューは花がない献立になり、修行僧の食事のようだとモニターツアーで不満が続出。新鮮な魚介類や海藻が中心のふだんのメニューがそもそもヘルシーなのだから、あるものを生かせばいいいとアドバイザーに言われて目からウロコが落ちました」

 奥薬研温泉で開催した冬のスノーシューモニターツアーでは、なんと島氏がダウン。平らな道を行く今回のコースとは異なり、山歩きで負荷をかけようとしたのだが……。

 「自分自身がまだ慣れていなかった上、スノーシューだけでも運動強度がかなり高いという認識が欠けていた。疲れて夕食にもあまり手をつけられず、翌朝、立ち上がれなくなりました。裏付けができればヘルスツーリズムが構築できるものの、知識がなければ中途半端になってしまうことを実感しましたね」