先送りも可能に、コメディドラマ風の広報も
2014年からは、支給年に使い切らなかった金額の先送りが可能になり、その上限金額は同年の4000香港ドル(約4万8000円)から始まり、2019年には8000香港ドル(約8万4000円)となるなど、たたみかけるように増額を続けている(表)。
年 | 対象年齢 | 年額 | 次年度 繰り越し上限 |
---|---|---|---|
2009-2011 | 70歳以上 | 250HKD | - |
2012 | 500HKD | - | |
2013 | 1,000HKD | - | |
2014 | 2,000HKD | 4,000HKD | |
2015 | 2,000HKD | 4,000HKD | |
2016 | 2,000HKD | 4,000HKD | |
2017 | 65歳以上 | 2,000HKD | 4,000HKD |
2018 | 3,000HKD | 5,000HKD | |
2019 | 3,000HKD | 8,000HKD |
インセンティブとしての効果を発揮させるために、まずは医療券自体の認知度を高める必要がある。一般的で真面目な政府広報CMの他に、コメディドラマ風の広報番組も製作しているところが香港らしい。
広東語と英語の二言語対応による政府広報ビデオ(YouTubeより)
Information Services Department, HKSARG
香港のテレビ局RTHKとのコラボレーションによるコメディタッチの広報ビデオ(YouTubeより)
Elderly Health Service
この医療券を使用できる施設は非常に幅広く、一般的な西洋医学のクリニックはもちろん、中医学と呼ばれる漢方クリニック、歯科医院、カイロプラクティス、物理治療、X線、健康診断、検眼などまで含まれている。