タバコパッケージに有害性を示す写真を表示する法律も

 2018年からは、タバコの健康への有害性を示す12種類の写真をタバコパッケージ1箱につき85%を使って表示しなければならないという法律もできた。女性向けにも「タバコは肌の老化をこんなに促進する」というテーマの恐ろしく迫力のある写真が貼られている。

禁煙ホットラインの連絡先の入った警告写真を英語と中国語で片面ずつを使い、ロゴ以外はほぼ何も見えないのが香港のタバコパッケージ

 筆者の印象に残っているのは、2015年に日本の紳士向け香港特集のために、香港の最高級ホテルにあるスタイリッシュなシガークラブを取材したとき。当時既に、美しくデザインされたシガーケースには、やはり肺のレントゲン写真や、肺がん患者が後悔を語る姿などが大きく貼られていた。思わず目を見開いていると「実は広告だけでなく、メディアの記事にも、タバコ関連の内容を一切掲載できないから、香港内向けには今回のような取材はないのです。日本はその点、自由なので羨ましいな」と店主から言われて、香港の厳格さと日本との違いに驚いたものだった。

レストランなどの屋内禁煙はすでに周知されているためか、標識はそれほど多くない。地下鉄の入り口近くには禁煙マークが。罰金は約7万円。屋外ならどこでも喫煙できるわけではなく、公園も全面禁煙。罰金は2万円強
一般の商業ビルより規制が緩かった街市(市場)の中での禁煙を徹底させようという動きがあり、「無煙街市」というポスターが貼られている