厚生労働省が進めるPeOPLe構想とは

 医療機関での検査情報も含めたPHRをきちんと管理して国民の健康増進や医療に生かしていくという考えは、国でも検討されている。厚生労働省からは「保健医療分野におけるICT活用推進懇談会 提言書」 として、2018年10月19日に「次世代保険医療システム」が提言されている。幾つか引用してみよう。

 保健医療分野におけるICT活用の「基本理念」は「国民のwell beingの実現」であり、その実現に向けた「4つの価値軸」を設定している。

1. 患者本位の最適な保健医療サービス(Value for patient)
2. 国民全員の主体的な健康維持(Value for people)
3. 持続可能な保健医療提供システムの実現(Value for community)
4. 医療技術開発と産業の振興(Value for service)

 つまり、自分の健康をデータとして、つなぎ、ICT(情報通信技術)も用いて、それを生かして、健康でいきいきと活躍して生活でき、病気やけがの際には最適な治療を受けられる社会を創っていこう、というものである。その中に、患者・国民を中心に保健医療情報をどこでも活用できるオープンな情報基盤(Person centered Open PLatform for well-being:PeOPLe[仮称])もイメージとして提供されており、次世代型ヘルスケアマネジメントシステムの一つとして考えられている。

<b>図2●PeOPLeについて</b> (出所:保健医療分野におけるICT活用推進懇談会 提言書)
図2●PeOPLeについて (出所:保健医療分野におけるICT活用推進懇談会 提言書)
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 上記のPeOPLe構想などもあることを踏まえた上で、まず、自分の医療情報をどう管理できるか考えてみよう。まず、自分の情報をどう入手するかが大事である。この際に、切り分けが必要なのが、医師が診察して結果得られた診断情報と、自分の検査結果などの情報である。医師の診察の結果は、専門家である医師の判断が入っており、病院や医師のものとも考えられ、自分の検査結果そのものは本人のものと考えられるということである。そのため、自分の検査結果が今回の対象となる。