オンライン診療でもいつもの医師に診てほしい

 今回、新型コロナウイルスの感染症拡大により、オンライン診療の認知が患者に広がり、アンケートではオンライン診療未経験者の患者の13%が今後利用したいと考えていることがわかった。さらに、オンライン診療に「関心を持っている」とした患者も約39%いた。

 オンライン診療は、一度利用するとまた利用したいという患者が多いといわれている。このことを勘案すると、既存の利用患者、利用希望患者、関心を持った患者を合わせると、患者の半数がオンライン診療を活用するという未来が訪れる。仮に、今の患者数で置き換えると、たとえば高血圧患者では497万人*4がオンライン診療を受けることとなり、年間8950億円の医療費がオンライン診療経由となる。

 感染症拡大により、非対面・対面、それぞれの価値が問われている。医療機関においても、変化している患者ニーズを捉え、非対面のオンライン診療のインフラを整備しなければ、経営困難が続く恐れもある。

オンライン診療の医療機関の選び方。半数以上の方が、これまでのかかりつけの医療機関でオンライン診療を受けている(出所:野村総合研究所)

 患者も、ただ利便性だけでオンライン診療を選択しているわけではない。利用者に聞くと、かかりつけ医が実施するオンライン診療を受診した方、もしくは、かかりつけ医の紹介でオンライン診療を受診した方が73%もいた。つまり、いつも診てくれていた信頼している医師だからこそ、オンライン診療でも安心して受診できているということである。