「仕事で社会貢献がしたい」と23歳で起業

 ローランズ代表の福寿満希氏が、大学を卒業し、社会人として最初に働き始めたのは、スポーツ選手をマネジメントする会社だった。そこで偶然、プロ野球選手の社会貢献活動の担当となったのが、社会貢献に明確な興味を持つきっかけだった。

仕事で社会貢献がしたいと23歳でローランズを立ち上げた福寿満希氏

 「米大リーグでは社会貢献活動が盛んですが、日本のプロ野球にはあまりそういう文化がありませんでした。サポーターも成績重視で、『そんなことをしている時間があれば練習してくれ』といった雰囲気もあり、そこを変えたいと思いました」(福寿氏)。福寿氏は、各選手にどういう社会課題があるのかを説明したり、動物が好きな選手がいればヒットを打つごとに、動物愛護団体への寄付を行うなど、個々の選手に合ったアプローチを考える業務に、やりがいを持って携わっていた。

 ただし、選手の社会貢献活動は、引退したり、スポンサー企業が撤退すればなくなってしまう。そこで福寿氏が着目したのがソーシャルビジネスだった。「仕事をしながら社会に貢献できるというのは新しい発見でした。無償のボランティアは持続可能性がないと思っていたけれど、ビジネスがあれば社会活動につながるんだと知りました」。

 いつかソーシャルビジネスに携わりたいと考えていた矢先、福寿氏は人事異動で全く別の部署へと配属になる。福寿氏は、この人事異動から半年後に独立した。当時のことを福寿氏は、「今思えばソーシャルビジネスはたくさん立ち上がっていたんですが、あのときは自分で立ち上げるしかない!と思い込んでいたんですよね」と振り返る。こうして福寿氏は、23歳でローランズを立ち上げた。