コロナ禍に突入して2年以上が経過した。一向に終息が見えない中、じわじわと広がっているのが「コロナうつ」だ。コロナうつの影響は多方面に及んでいる。仕事の面では業務の生産性が著しく落ちたり同僚とのトラブルが多発したりなど、また生活面では夫婦の破綻や近所とのトラブル増加、さらには孤独死も増加するなど、放置するとさらに大きな社会問題ともなりかねない。元自衛隊に所属して自衛官の自殺予防につとめ、現在は年間に1000件以上の相談に対応する臨床心理士の玉川真里氏が、コロナうつの特徴を分析するとともに、その対応について紹介する。

玉川 真里
臨床心理士、公認心理師、広島県・海田町議会議員、NPO法人ハートシーズ理事長
玉川 真里 元自衛隊臨床心理士。1973年岡山県生まれ。1991年に陸上自衛官として入隊。2008年、岸信夫現防衛大臣が防衛政務官の時に現場初の臨床心理士として自殺率の高い職業と言われる自衛隊で自殺予防を任される。2014年、NPO法人ハートシーズを設立。自らの経験から当事者に寄り添う心理士として、癒しではなく心を育て鍛える相談方法で3万人以上の人の心を救う。主な著書に『もう、「あの人」のことで悩むのはやめる』(サンマーク出版)、『"心のクセ"を変える6つの方法』(大和出版)、『イヤな気分をパッと手放す「自分思考」のすすめ』(誠文堂新光社)、『いい人病』(大和書房)。