皆さんは、新型コロナウイルスの感染者数をいつもチェックしていますか? もしくは情報収集を積極的にするタイプですか?

 「コロナうつ」には、なりやすい人となりにくい人がいます。コロナ渦で不安や失望、焦りを感じている人は、他者からの評価が気になる人や他者へのサービス精神が強い人に多くいます。

 「集団的他者思考」と言われるものに関わり合いが強く、これは災害時や先が見えないような大きな困難などに大勢の方が巻き込まれた時に起こりやすい、集団ヒステリーや集団パニックが背景に存在します。社会心理学で研究されている領域なのですが、大勢の人がやる行動や信念に従いやすい人もいれば、一方で自分の考えに従って動ける人も存在します。私は前者を「他者思考」、後者を「自分思考」と呼んでいますが、コロナうつになりやすいのは断然、前者の他者思考の人なのです。

 日本人の場合は、他者に合わせることが正しく無難であると刷り込まれている文化があり、多くの方は他者思考になっているといっても過言ではありません。自分思考というと、自己中心的な思考かと間違って認識されるかもしれません。正しくは、「自分にできることは何か」「どう自分が動けば問題が解決するか」「自分の行動がどうすれば社会の役に立つのか」など、自分中心に「できること」「やりたいこと」「行動の決断」をすることを言います。これができる人は、たくさんの情報の中でどれを使えば自分の行動がうまく達成できるか、どうすればやるべきことができるのかという視点で情報を見ますので、多くの情報に振り回されることなく選択的に情報を収集できるのです。

 一方、コロナうつになりやすい他者思考の人の場合、「どうすれば他者から批判されないか」「差別を受けない為にはどうすればいいか」「何が正しいのか正解を知りたい」など、他者からの情報に頼って自分の行動を決め、正解を求めます。このため、正解だとされている多数派に入りたいという心理から、多数派でない人は「悪」だ「正しくないことをしている人でけしからん」となり、イライラや不快感を持ってしまうのです。中には以前出現した「自称自粛警察」に代表されるような偏った過激な行動をする人も出てくるわけです。