「ヘルステックカンパニー」を標榜し、健康な生活や予防、ホームケアなどヘルスケアプロセス全体の新たな価値創造を目指すフィリップス・ジャパン。その実現に向けて、堤浩幸氏は2017年3月に代表取締役社長に就任以降、怒涛の異業種連携を展開してきた。最近では、ヘルスケア領域でのモビリティサービス、いわゆる「MaaS」(mobility as a service)への参入も発表した。

(聞き手は小谷 卓也=Beyond Health)

フィリップス・ジャパンの堤氏(写真:寺田 拓真、以下同)

ヘルスケアの新たな価値を創造していきたい。Beyond Health(ビヨンドヘルス)というメディア名には、そんなメッセージを込めています。堤さんは、「ビヨンドヘルス」という言葉にどんな未来をイメージしますか。

 健康を中心とした「新しい社会の構築」でしょうか。例えば、平均寿命と健康年齢の差が少ない、いわゆるピンピンコロリの世界。そして、高齢者が充実した生活を送れる社会環境の実現です。

 一方、若い人たちが高いモチベーションで働き生活できるような環境や、エネルギッシュな街づくりを実現する。そんなことも、ビヨンドヘルスではないかと思います。

 こうした取り組みを進めていくことが、これからの日本をさらにより良い国に押し上げていくと同時に、日本の競争力を高め、イノベーティブな発想を世界へと発信できる環境を作ることにつながると私は信じています。逆に、それがではなければ、日本は非常に危機的な状況に陥ってしまうかもしれません。その意味では、ビヨンドヘルスという未来に対する期待は非常に大きいものがあります。

 我々としても可能な限り様々なチャレンジを進めていきます。ヘルスケアとテクノロジーが融合する「ヘルステック」を推進し、新しい価値を創造することこそが、フィリップスの目指すところです。